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日本でも消費者の認知度が年々増加しているCBD製品ですが、その原料となるCBDは大麻草に含まれるカンナビノイドの一種です。大麻草にはTHCとCBDが多く含まれる他、さらに200種類以上のカンナビノイドがあると言われています。現時点で、144種類以上のカンナビノイドが特定されています。ただし、CBDやTHC以外のカンナビノイドは1株にごくわずかしか含まれていないため、製品化する際にはラボラトリー内で合成する必要があります。合成カンナビノイドについては、以前からその安全性に疑問が呈されてきましたが、2023年3月に合成Δ8-THC(産業ヘンプから作られるTHC成分)の社会的および臨床的な予期せぬ影響に関する研究結果が公表されました。

CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。

カンナビノイドとは

カンナビノイドはマリファナやヘンプなどの大麻植物に含まれる化学物質の総称です。カンナビノイドは私たちの体内に存在するエンドカンナビノイドシステムに影響を及ぼすことが分かっています。エンドカンナビノイドシステムは、体全体の健康とバランスを促進し、維持するために重要な役割を果たしており、さまざまな機能の調整とバランスの維持に関与しています。大麻植物に含まれている主なカンナビノイドはTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)がありますが、確認されているだけで144を超える種類のカンナビノイドが存在し、最終的には200を超えると考えられています。各カンナビノイドの特性や人体への影響についての研究はまだ初期段階であり、全てのカンナビノイドの特性や副作用が解明されるには時間がかかるでしょう。CBDとして知られるカンナビジオールは、THCに次いで大麻植物抽出液の最大40%を占める、多くの利点を持つカンナビノイドです。

カンナビジオール(CBD)には、THCのように脳に影響を与え、高揚感や陶酔感などの「ハイ」な状態を引き起こす作用がなく、不安解消、痛み緩和、心臓と脳の健康改善など多くの利点があります。

さまざまなCBDオイルの利点については、こちらの記事をご参照ください。

CBDの合法性

CBDには、脳への影響として高揚感や陶酔感などの「ハイ」な状態を引き起こす向精神作用がないため、日本で禁止されているTHCなどの薬物とは異なります。欧米では、0.2~0.3%のTHC含有量までは産業用のヘンプと見なされ、アメリカでは2018年のファームビル(農法法案)により産業用ヘンプの合法化が認められました。さらに、てんかんの治療に効果のあるEpidiolexというCBDの処方薬が医薬品局(FDA)により認可されています。また、合成CBDとTHCの処方薬であるnabiloneやdronabinolもFDAにより認証されており、合成CBDとTHCの混合薬であるSativexは、アメリカでは現在治験中ですが、カナダやヨーロッパでは認可されています。日本では、厚生労働省の審査・認可を受けたゼロTHC製品のみの輸入が許可されています。

米国のカンナビス事情

過去10年間、特に米国ではファームビル(農法法案)が可決された2018年以降、カンナビス業界は爆発的な成長を遂げています。米国では、Cannabis sativa Lから抽出した天然のカンナビノイドを使用し、オイル、ベイプ、チョコレート、ペットのおやつ、マッサージオイル、さらにはベッドシーツに至るまで、多彩な製品が生み出されています。多様な効能を持つCBDは、いわゆる「万能薬」としてマーケティングされています。

2019年には、米国内での大麻栽培は445%も増加し、約21万ヘクタールに達しました。この急増によりCBDが過剰に生産され、新しい市場開拓のための製品開発が後押しされました。そして予期せぬことに、「酸触媒によるCBDの閉環」(ACRCC)によって合成される精神活性カンナビノイド製品の開発と販売へと発展しました。

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全てのカンナビノイド製品が天然成分で出来ている?

現在北アメリカ市場にあるカンナビノイド製品で大麻草から抽出した天然成分をオイルなどに混ぜているのはCBD、Δ9-THC(カナダ国内)、CBG、CBCです。その他のカンナビノイドは、大麻草に自然に含まれているものの含有量が非常に少なく、天然成分のみで製品化する場合は膨大な量の大麻草が必要となります。そのため、市場に出回っているCBN、THCV、THCH、HHCなどのカンナビノイドは、ラボラトリーなどでCBDやTHCから合成または半合成成分として作られているものです。

CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。

合成成分の安全性

前述のように大量に抽出されたCBD成分に熱や酸を加えたり、熱の温度、酸の種類、溶媒の種類、暴露する環境、水またはアルコールの有無、反応時間などによってわずかな変化を与えるだけで、Δ8-THC、Δ10-THC、HHCなどの数多くの向精神作用のあるTHC異性体(THCと分子式が同じで構造が異なる合成物質)が産業用ヘンプから「合法的に」作られることが分かりました。これにより、多くのメーカーが製品開発と販売に乗り出しました。「K2」や「Spice」として知られる合成カンナビノイド製品は、体内のエンドカンナビノイド受容体に結びつく力が天然のΔ9-THCの100倍以上あり、その強烈な効果で話題となりました。しかし、これらの製品には重篤な心血管系、神経系、胃腸系、腎臓系、代謝系、精神系の後遺症など、救急治療が必要な深刻な副作用の可能性があることが分かっています。

また、100倍とはいかないまでも、向精神作用がΔ9-THCの10倍とされるTHCH、33倍とされるHHCPTHCP、そして現在のカンナビス市場で最も強力とされるHHCPOを含む合成または半合成カンナビノイドは、政府や公共機関によるスクリーニングや基準が存在せず、ほとんどの場合、製造過程で人体に有害な薬品や有機物質を使用しています。これらの合成カンナビノイドについての研究データが不足しているため、製品に含まれている成分の安全性が全く分かりません。さらに、基準や適切な分析基準や技術が欠如しているため、メーカーのラベル通りの成分、配合、人体への安全性についても不明な点が残っています。

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特にベイプペンは注意が必要

今回の研究では、調査した製品の中に、MCTやクエン酸トリエチルなどのラベルに明記されていない切断剤、クロムやニッケル、銅、亜鉛、鉛、水銀などの重金属が10億分の1レベルで含まれていることが分かりました。これらは、ベイプペンの金属部分から溶け出したものと考えられます。アメリカでは、ベイプが電子タバコ製品使用関連肺障害(EVALI)で死亡する人の増加の原因となっているため、特に問題視されるべきです。

まとめ

アメリカ市場で流通している産業ヘンプ由来のCBDを使用して製造された「合法」な向精神性カンナビノイドであるΔ8-THCや他の合成カンナビノイドについて、品質管理が十分でないことが明らかになっています。品質管理のための規制や基準、適切な分析基準や技術が欠如しているだけでなく、CBDを変換して合成カンナビノイドを作る際には、人体に害を及ぼす可能性のある薬品を使用する必要があります。その結果、最終製品に有毒成分が残る可能性があります。また、Δ9-THCと似た効果を持つ合成カンナビノイドであるHHCH、THCH、HHCPOなどは、ベイプペンのリキッドとして販売されていることが多く、そのため、ベイプペンから浸出したであろう重金属やラベルに記載されていない切断剤などが混入している製品が多数存在しています。アメリカの消費者は、未検査の多くの化合物が含まれ、誤ったラベルが貼られた製品を摂取している可能性があります。ベイプペンの使用は、EVALI(電子タバコまたはベイプによる肺傷害)を引き起こすことが知られています。EVALIの症例は現在も報告され続けており、特にカリフォルニア州では致死率が2%まで増加しています。

日本国内でも、マリファナから抽出されるΔ9-THC成分とは異なる向精神性合成カンナビノイド製品(THCH*、H4CBDTHCV、HHCP、HHCH、HHCPOなど)が販売されています。アメリカでは、これらの合成カンナビノイド製品を選ぶ際には、ブランドの実績や口コミなどの評価だけでなく、信頼のおけるCBD製品を提供している正規店舗から購入するようにと注意喚起されています。日本でも同様の製品を選ぶ際には、製品のメーカーやブランドの実績や評判をチェックするだけでなく、信頼性のある研究所で分析が行われているか、販売店が提供する他の製品の品質や評判なども確認し、出来る限り安全と思われる製品を選ぶようにしましょう。

注: * 2023年8月4日から違法薬物として規制対象となっています。

出典:Michael Geci, Mark Scialdone, and Jordan Tishler.The Dark Side of Cannabidiol: The Unanticipated Social and Clinical Implications of Synthetic Δ8-THC.Cannabis and Cannabinoid Research.Apr 2023.270-282.http://doi.org/10.1089/can.2022.0126

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