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Photo by Kym MacKinnon on Unsplash

日本でも普及し始めたCBD製品や、カナダ、ウルグアイ、アメリカ一部(22州)で全面解禁されているカナビス(大麻草の総称)製品は摂取方法で効果が変わることをご存知でしょうか。クリームなどを使って皮膚吸収という方法もありますが、皮膚に塗ってもカンナビノイド成分が血流まで到達することはほぼないので、今日は吸引摂取と経口摂取の2種類に焦点をあてて検証してみたいと思います。

カンナビノイドとは

カンナビノイドはマリファナやヘンプなどの大麻植物に含まれる化学物質の総称です。麻に含まれている主なカンナビノイドはTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)です。大麻植物に含まれているカンナビノイドの種類は現在確認されているだけでも100を超え、中には最終的に200を超えると考える研究者もいます。各カンナビノイドの特性や人の体に与える影響などの研究はまだ初期段階で、カンナビノイド全ての種類の特性や副作用などが解明されるにはまだまだ時間がかかると考えられます。CBDとして知られるカンナビジオールは、THCに次いで2番目に多く含まれており、大麻植物抽出液の最大40%を占めています

様々なCBDオイルの利点に関しては、こちらの記事をご参照ください。

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CBDの合法性

CBD(カンナビジオール)には、脳に影響を与え高揚感や陶酔感など「ハイ」な状態にする向精神作用が無いため、THC(テトラヒドロカンナビノール)のような日本で禁止されている薬物ではありません。欧米では0.2~0.3%までのTHC含有量は産業ヘンプと見なされ、アメリカでは2018年に産業ヘンプの合法化が認められました。他にも、医師によるCBD処方薬は現在Epidiolexというてんかんに効くCBD薬が食品医薬品局(FDA)により認可されています。その他にも合成CBDとTHCの処方薬、nabilone、dronabinolなどがFDAにより認証されており、合成CBDとTHCの混合薬であるSativexは、アメリカでは現在治験中ですが、カナダやヨーロッパでは認可されています。日本では完全に検知不可能なゼロTHC製品のみが厚生労働省の審査・認可を受け、日本に輸入されています。

CBDを吸入する方法

CBD成分を吸入する方法は2つあります。ベイプペンを使って煙として吸入する方法と乾燥ヘンプの花芽で出来た紙タバコとして吸入する方法です。日本ではゼロTHCが基本なので入手できませんが、THC(Δ8)の含有量が0.3%以下のカナビスは産業ヘンプと呼ばれ、アメリカ連邦政府レベルで合法となったため、アメリカではヘンプの乾燥花芽を入手することが可能です。

Photo by Darran Shen on Unsplash

CBDを経口摂取する方法

CBD成分を経口摂取するにはオイル、ティンクチャー、アイソレート、食べ物(グミ、クッキー、キャンディーなど)の4つの方法があります。この中でもオイルとティンクチャーは摂取しやすいため人気があります。オイルとティンクチャーの違いは、オイルベースかアルコールベースかというだけですが、アルコールベースのティンクチャーの方が効果が現れるまでの時間がオイルに比べるとずっと速く、苦みのある味が特徴です。舌下摂取にすると血流に素早くしみこむため、食べ物や舌の上に垂らして飲み込む方法よりも速く効果が現れます。

CBDの吸入摂取と経口摂取による効果の違い

では、同じCBD成分をベイプペンなどで吸入した場合と、CBDオイルを舌の上に垂らして経口摂取した場合ではその効果にどのような違いがあるのでしょうか。この2つの摂取方法によって現れる違いは、CBDを摂取してから効果を感じ始める時間と、その効果がどれくらい続くかということです。吸入するとCBD成分が肺の中に素早く取り込まれます。肺には多くの血管があるため、肺の中に取り込まれたCBD製品はそのまま血流へと移動します。吸入してから効果が現れるまでは数秒から数分しかかかりません。反対に経口摂取の場合、CBD成分はまず胃の中を通り、肝臓で処理され、血流へと移動します。そのため、摂取してから効果が現れるまで30分から2時間ほどかかります。

CBD効果の持続時間の違い

同じCBD成分を使っても摂取方法により、その効果の持続時間が異なります。吸入摂取したCBD成分の効果は長くて4時間ほど続きますが、経口摂取した場合は効果がその2倍の8時間ぐらいまで続くことがあります。

どちらの方法が良いの?

どちらの摂取方法がより良いのかは、個人の好みになりますが、その時の症状やライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。例えば、痛みを素早く和らげたい時は、吸入摂取にすれば効果のある時間が少なくても数十秒で痛みを和らげることが可能です。慢性の痛みや、ストレス、不眠症など効果が出るのに少し時間がかかっても、その効果を長持ちさせたい場合は経口摂取が適切です。また、肺疾患のある人やタバコを吸わない人などは経口摂取の方が良いでしょう。吸入は出来ないけど急激な痛みを和らげたい時などは、舌下にCBDオイルを垂らし1~2分間ほど舌下にある血管内へCBD成分をある程度取り込んだ後に残りを飲み込むと、吸入摂取ほど素早い効果ではありませんが、CBD成分の効果が30分以内に現れます。この場合注意したいのは、効果が穏やかだからと大量に摂取したり、時間をおかずに再度摂取すると、胃の中に入った成分が1時間ほどして効果を表すため、思ったよりも強い効果がより長く続くことになります。

Photo by CRYSTALWEED cannabis on Unsplash

紙タバコとして摂取する危険性

日本ではヘンプを紙タバコとして摂取することは出来ませんが、ヘンプや大麻を紙タバコとして摂取すると、タバコの煙に含まれているものと同様の毒素がヘンプや大麻の煙にも含まれているため健康被害の危険性があります。これは、カナビスを燃やすことで発生しますが、2018年の研究では、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、ニトロソアミン類、フェノール類、炭化水素類、アンモニア類、一酸化炭素などの発がん性があると言われる毒素がヘンプや大麻の煙にも含まれていることが示唆されています。現時点で、ヘンプや大麻の煙と肺がんを結びつけるデータは出ていませんが、警鐘が鳴らされています。

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ベイプの危険性

ベイプは、ニコチンの入ったリキッドを吸引すればタバコに含まれる有害物質を吸うことなく、ニコチンが摂取できるとして爆発的に人気が出ました。様々な香りや味も楽しめ、クールなデザインのベイプペンは若者の間で現在でも非常に人気があります。ニコチン、ハーブ、CBD、カナビスなど多くのベイプリキッドが市場に出ていますが、どれを使用してもベイプには次のような危険性があります。

  • タバコの煙と同じようにベイプの煙も肺へ吸入するため、様々な有害物質を取り込む危険性があります。
  • ニコチンを吸う場合、ニコチン中毒になる可能性があります。また、ニコチンを10代で吸い始めると脳の発達を変化させる可能性があります。
  • 長期間使用することでベイプがもたらす体への影響はまだ解明されていないため、身体への悪影響のリスクがあります。

THCの場合

では、THCだとCBDとは別の違いがあるのでしょうか。THCは向精神作用のある成分です。紙タバコやベイプで吸入した場合、摂取量の50~60%の化学物質が肝臓を通らずに肺の血管から直接血流に入り脳へと到達します。血流から直接脳に達するため、非常に速く「ハイ」な状態になりますが、その分効果が消えるのも早いです。そのため、効果がピークに達した後、「もうこれで十分」と感じればその時に摂取を止めることが可能です。一方で経口摂取の場合、摂取したTHC成分は胃を通って肝臓で処理され、処理されたTHC成分はそこから血流へと送られます。このプロセスには最低でも30分~2時間の時間がかかりますが、その分効果が長く続きます。また、最初にTHC成分が肝臓に到達した時点で「ハイ」な状態になり、その後肝臓から処理されたTHC成分が血液に到達すると再び「ハイ」になるため、「ダブルハイ」と呼ばれます。効果が現れるのが遅いので、十分な量を摂取していると分からずに、量を摂り過ぎてしまう恐れがあります。

もう一つの大きな違いは、吸入摂取で直接脳へ送られるTHC成分はそのままΔ9-THCとして作用しますが、肝臓で処理されたΔ9-THCは、11-hydroxy-THCという成分に変化します。11-hydroxy(ヒドロキシ)-THCは、血液脳関門をより速く通り抜けることができるため、Δ9-THCよりも大きな向精神作用があります。「ハイ」になるころには、思ったよりも多く摂取してしまい、「ハイ」になり過ぎたり、もうこれで十分だと感じても正常な状態になかなか戻れないなど過剰摂取となり、あまり好ましくない経験に繋がることも少なくありません。

まとめ

カナビス成分はその摂取方法によってもたらされる効果に多少の変化があることがわかりました。主な違いは摂取してから効果を感じる時間とその効果の持続時間です。ベイプなどの吸入摂取は速く効果が現れますが、その分持続時間も短くなります。反対にオイルなどの経口摂取では、効果が現れるまで時間がかかりますが、その分持続時間も長くなります。急激な痛みなど、早急に対処が必要な時は吸入摂取、慢性疼痛や不眠など長時間効果を持続させたい時は経口摂取が効果的です。それぞれの症状やライフスタイルに合わせて摂取方法を変えると良いでしょう。CBDには向精神作用がないので、THCのように経口摂取しても「ダブルハイ」になることはありませんが、効果が現れるまでに時間がかかるので必要量よりも多く摂取しがちになる可能性があります。必ず製品ラベルに記載されている使用方法に沿って、1滴ずつ増やしていくなど時間をかけて自分の状態に合った摂取量を見つけてください。

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参考元:Canadian Centre of Substance Use and AddictionGovernment of CanadaGreen Rush DailyNiota

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