日本だけでなく世界で注目されているCBD。同じ植物から取れる成分THCとの違い
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Photo by CRYSTALWEED cannabis on Unsplash

CBDオイルという製品を日本でも最近色んな所で見かけるようになったのではないでしょうか。ヘンプや大麻草には100種類以上のCBD(カンナビジオール)成分が含まれており、その正確な数や個々の作用などはまだ解明されていません。しかし、現在分かっているだけでもCBD成分には、不安軽減、抗炎症作用、痛み緩和、アンチエージングなど幅広い効果があります。(CBDオイルの利点はこちらの記事をご参照ください。)

では、このCBDとは何でしょうか?大麻草から採れるなんて、麻薬じゃないの?きっと常用性があって身体に悪影響を与えるに違いない、など大麻草と聞いただけで遠ざけてしまわれる方は多くいらっしゃると思います。日本を始め多くの国で薬物として禁止されている大麻草は、その主成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)のために違法とされています。これは、THC特有の向精神作用が原因です。CBDには同様の向精神作用が無いため違法ではありません。

ヘンプや大麻草は、同じCannabis sativa草の仲間です。ヘンプ草は、アメリカではTHC含有量が0.3%以下、ヨーロッパでは0.2%以下がいわゆる「産業用ヘンプ」と言われる合法ヘンプになります。この産業用ヘンプを使ってオイル、ジェル、グミ、サプリ、アイソレートなど様々な製品が作られています。

大麻草に多く含まれているTHCは、脳に影響を与え、高揚感・陶酔感(ハイ)を生み出す向精神性化合物です。THCを含んだ製品では、紙タバコ、オイル、キャンディーや焼き菓子、ティンクチャ、カプセルなど様々な方法で服用されています。

どちらの成分も、体内の内在性カンナビノイド系と相互作用しますが、脳に与える影響が大きく異なります。

今日は、ヘンプ(麻)や大麻草(マリファナ)に含まれている2大成分であるCBDとTHCの違いをご紹介します。

化学構造

CBDとTHCどちらもCannabis sativaに含まれる自然化合物で、21個の炭素原子、30個の水素原子、2個の酸素原子という全く同じ分子構造を持ちます。原子配置のわずかな違いが、脳への影響を大きく変えています。

分子式はどちらも:C21H30O2

構造イメージ

CBD(カンナビジオール)

Source: PubChem

URL: https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov

Description: Data deposited in or computed by PubChem

THC(テトラヒドロカンナビノール)

Source: PubChem

URL: https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov

Description: Data deposited in or computed by PubChem

CBDとTHCはどちらも、身体の内在性カンナビノイドに化学的に類似しているため、カンナビノイド受容体と相互作用することができます。この相互作用は、脳内の神経伝達物質の分泌に影響を与えます。神経伝達物質とは、細胞間で情報を中継する役割を担う化学物質で、例えば、痛み、免疫機能、ストレス、睡眠などに関するメッセージの伝達を行います。

精神活性成分

前述で見て分かるように化学構造が似ているにも関わらず、CBDにはTHCと同様の向精神作用がありません。確かにCBDも精神活性成分ですが、THCが引き起こすような「ハイ」な状態とは関連が無く、CBDは不安、うつ病、てんかん発作に役立つことが判明しています。

THCは、脳内カンナビノイド1(CB1)受容体と結合することで、高揚感や陶酔感などを生み出し「ハイ」な状態にします。

CBDは、CB1受容体とは結合しません。例え結合することがあったとしても非常に弱い結合しかできません。CBDがCB1受容体と結合するにはTHCを必要とするため、THCゼロのCBDオイルでは陶酔感などのTHCが引き起こす脳への影響がありません。また、脳内の受容体と結合するTHCと異なり、CBDは幸福感に関連する身体の他の要素と連携していると考えられています。

CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。

合法性

2018年アメリカは、連邦レベルでTHC含有量が0.3%以下のCBD製品を合法化するという法律を施行しました。また、現在33の州が高レベルTHCを含む医療大麻を合法化し、カリフォルニア州やコロラド州など一部の州では娯楽目的での大麻とTHCの使用が合法化されています。カナダでは、数十年前から政府が医療大麻・ヘンプを供給していましたが、2019年に娯楽目的での大麻の使用が全面的に合法化され、政府機関を通さなくても町にある大麻ショップ(ディスペンサリー)から様々な大麻およびCBD製品の購入が可能になりました。ヨーロッパで大麻は現在違法ですが、ルクセンブルクが他国に先駆けて大麻の栽培と使用を合法化すると発表しました。2022年にはイタリアが大麻合法化の動きを受けて国民投票を行う予定です。オランダで大麻の栽培・所持は違法ですが、指定された場所で個人的に使用する分には罪に問われることはありません。喫茶店(コーヒーショップ)で大麻を購入・使用することが許可されています。多くの大麻禁止国で、THCが含まれていないCBD製品は合法な製品として販売されています。

日本では、THC及びTHCを含む製品の使用・所持・輸入、大麻の栽培・所持・輸入などは全面的に禁止されています。しかし、CBD製品は、厚生省の許可を得れば輸入・販売ができるようになりました。厚生省の許可を得るには、CBD製品に含まれているTHC量がゼロでなければなりません。欧米で流通しているCBD製品には0.2%~0.3%までのTHCを含んでいるものも多くあり、これらには厚生省の許可が下りません。THC含有量ゼロと謳っていても、税関検査でTHCが検出されれば没収だけでなく罰金が課される場合がありますので、CBD製品を個人で輸入する際は、業者に成分分析表を含む輸入許可申請に必要な書類を提供してもらい、THCゼロであることを確認しましょう。(厚生省発行のCBD輸入に関する資料はこちらからご覧いただけます。)

Photo by CRYSTALWEED cannabis on Unsplash

健康への効果

CBDとTHCには健康への効果が多くあります。どちらも同様の効果を発揮しますが、CBDはTHCと異なり、高揚感や陶酔感を引き起こすことが無いため、CBDの使用を好む人が多くいます。2018年、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、初めてCBD含有の処方薬(てんかんの治療薬)を承認しました。

現在CBDは、次のような症状緩和に使用されています。

  • てんかん発作
  • 炎症
  • 痛み
  • 精神病・精神障害
  • 炎症性腸疾患
  • 吐き気
  • 偏頭痛
  • うつ病
  • 不安症など

THCには次のような症状緩和に効果があります。

  • 痛み
  • 痙攣
  • 緑内障
  • 不眠症
  • 食欲不振
  • 吐き気
  • 不安

どの効果もまだ科学的に証明されているものは殆どありません。しかし、現在多くの研究が世界中で行われており、米国では160以上の臨床試験が行われています。

CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。

副作用

CBDはある程度、投与量が多くなっても問題ありません。CBDによる副作用は、CBD単体の副作用というよりも服用中の他の薬との相互作用により起こる可能性が高いとの研究結果が報告されています。常用薬がある人は、CBD製品を摂取する前に医師に相談してください。

CBDには、他の薬との相互作用により次のような副作用が考えられます。

  • 食欲の変化
  • 倦怠感
  • 体重の減少
  • めまい
  • 下痢
  • 吐き気
  • 血圧低下
  • 眠気など

THCは、次のような副作用を一時的に引き起こします。

  • 心拍数の増加
  • バランス感覚や動きの調整問題
  • 口渇
  • 充血
  • 反応の遅れ
  • 記憶喪失
  • 不安
  • 注意力散漫
  • めまい
  • 嘔吐
  • 眠気など

どちらの化合物にも致命的な副作用はありませんが、THCは使用量が多いと、精神に長期的な悪影響を引き起こす可能性があります。これは特に、THCを大量に摂取する若者によく見られます。しかし、現在の研究では、大麻の大量摂取が統合失調症などの精神障害を引き起こすという決定的な証拠は発見されていません。また、THCや大麻の常用性はこれまでの研究では確認されていません。

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CBDオイルに含まれているTHC成分

大麻植物に含まれる2大成分がCBDとTHCです。CBDとTHCは、大麻とヘンプの両方で生成されます。しかし、大麻草はTHC濃度が高く、ヘンプは高いCBD濃度を含んでいます。平均的な大麻草は約12%のTHCを含んでいますが、ヘンプのTHC含有量は少なく、米国では0.3%以下、ヨーロッパでは0.2%以下のTHCを含むヘンプが産業用ヘンプと呼ばれ、一般にCBDオイルとして販売されている製品の原料となっています。

まとめ

CBDもTHCもヘンプや大麻草で生成されるカンナビノイドという自然化合物で、全く同じ分子構造にも関わらず、全く異なる作用があります。THCは脳に影響を及ぼし、高揚感や陶酔感などいわゆる「ハイ」になる状態を引き起こすため、THCを多く含む大麻草(マリファナ)は、薬物として世界中の殆どの国で禁止されています。反対にCBDは、脳を「ハイ」な状態にすることなく、痛み緩和、ストレスや不安軽減、抗炎症などTHCと同様の効果があります。最近では様々なCBD製品が市場に出てくるようになり、これからも世界市場は拡大する一方だと言われています。また、100種類以上あると言われているCBD成分ですが、ある研究では200種類以上存在する可能性があると示唆されており、それぞれのCBDがもたらす作用など、これから研究で明かされていくようになれば、より多くの効能や利点、そして様々な製品が開発されていくでしょう。

研究はまだ始まったばかり。CBDの未来は未知数と言えます。THCと異なり、CBDは他の薬との相互作用を起こさない限りほぼ副作用は無く常用性も無いので、安心して使えるオイルです。最近では、オーガニック栽培のヘンプやキャリア―オイルを使ったオーガニックCBDなど、品質も非常に高いものが出てきています。日本にも数多くのブランドが進出して、より手軽に入手できるようになりつつあるCBDオイルですが、CBDと聞いて大麻を連想し躊躇していた方も、是非一度試してみませんか。

LIFE ACTIVATIONでは、安全で高品質なCBD製品をご用意しています。ラインナップはこちらからご確認いただけます。

CBDオイル7つの利点と使用法」や「CBDオイルのペットへの使用」も是非参考にしてください。

参考元:healthlineMedical News TodayPubChemWebMD

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