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Photo by CRYSTALWEED cannabis on Unsplash

カンナビジオール(CBD)は世界市場でも爆発的な成長を遂げており、抗炎症、鎮痛、鎮静作用からアンチエイジングまで非常に幅広い分野での効能が示唆されています。その中でもCBDの抗炎症作用の仕組みの解明に一歩近づく研究結果が発表され、これからの炎症性疾患の治療に大きく役立つ可能性が期待されています。

CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。

CBDとは

カンナビジオール(CBD)は、ヘンプなどの大麻植物に含まれる100種類以上の化学物質(カンナビノイド)の一つです。私たちの体の至る所には「エンドカンナビノイドシステム」と呼ばれる仕組みが存在し、これはシステム、カンナビノイド受容体、酵素で構成されています。カンナビノイド受容体は、体内で生成されるカンナビノイドだけでなく、大麻植物に含まれる植物カンナビノイドとも直接結合することが可能です。このカンナビノイドシステムは、炎症や疾患の進行の制御、代謝、食欲、気分などに影響を与え、また脂肪代謝などにも関与しています。CBDは、体内のカンナビノイド受容体に直接作用することなく、カンナビノイド受容体と他の体内システムをサポートする役割を果たします。

炎症とは

私たちの体は、有害物質(ウイルス、細菌、有毒化学物質など)を検知したり、怪我をしたりすると、免疫システムを活性化し、炎症細胞とサイトカイン(より多くの炎症細胞を刺激する物質)を生成させます。これらの細胞は、炎症反応を開始し、有害物質を捉えたり、損傷した組織を治癒し始めます。その結果、痛み、腫れ、あざなどを引き起こすだけでなく、目に見えない体のシステムにも影響を及ぼします。

炎症には急性と慢性の2つのタイプがあります。

  • 急性炎症:指を切ったり怪我をしたりするなど、突然発生した身体損傷に対する反応です。傷を治すために、炎症細胞が傷口へ送られ、治癒プロセスが開始されます。
  • 慢性炎症:目に見える怪我や傷口がない場合でも、体は炎症細胞を送り続ける状態です。たとえば、関節リウマチでは、炎症細胞や炎症物質が関節組織を攻撃し、炎症が起こり痛みや関節を変形させる可能性があります。慢性炎症に関連する疾患には、癌、喘息、心臓病、2型糖尿病、アルツハイマー病、関節リウマチなどが含まれます。

Photo by Christin Hume on Unsplash

CBDと炎症の関係

今回の研究ではCBDの抗炎症特性を持つ分子基盤が発見されました。これにより、CBDは炎症を抑えるだけでなく、炎症を解消する役割もあることが分かり、炎症性疾患を治療するための新たな方法につながる可能性が示唆されています。

研究者は、CBDやテトラヒドロカンナビノール(THC)を含む8種類のカンナビノイドが人間の免疫細胞にどのように作用するかを研究しました。どのカンナビノイドも抗炎症作用を示すだけでなく、細胞内での炎症促進性伝達物質の形成を阻害し、炎症を解消する物質の形成を促進することが判明しました。しかし、使用したカンナビノイドの中でもCBDが最も強力な抗炎症剤であることが分かったため、更なる調査を行いました。

CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。

脂質とCBDの関係

脂質は、血管系の疾患、アレルギー、糖尿病、認知症、精神疾患、癌など、さまざまな疾患と関連しています。これは、脂質がすべての細胞の膜として細胞機能をサポートし、体内の機能を調整する「脂質メディエーター」と呼ばれる物質を生成し、恒常性を維持する役割を果たしているからです。この研究では、CBDが自然免疫細胞において、強力な脂質メディエーターのクラススイッチ剤として機能し、炎症を促進する化合物の形成を阻止し、特別な「炎症解決メディエーター(SPM)」への変化を促進することが確認されました。これらのSPMは、体の防御、痛みの緩和、臓器の保護において役立つ内因性の強力な抗炎症物質です。

炎症解決メディエーター(SPM)とCBDの関係

CBDは、炎症を促進する化合物の生成を直接抑制する一方で、炎症を解消する「炎症解決メディエーター(SPM)」への変化を引き起こすことが発見されました。さらに、マウスを用いた実験では、CBDがSPMの生成を増加させることも明らかになりました。現在、炎症性疾患の治療には、主にグルココルチコイドと非ステロイド性抗炎症薬が使用されていますが、これらは炎症や免疫反応を抑制する一方で、炎症の解消を促進することはできず、重篤な副作用も頻繁に発生します。そのため、研究者たちは、この発見が、これまで解決できなかった炎症や副作用が深刻で治療が難しい疾患に対処する新しい選択肢となる可能性があると考えています。今回明らかになった、炎症を解決するSPMへの脂肪メディエーターの変化作用は、広く知られているCBDの抗炎症効果の基盤だと考えられています。

Photo by CRYSTALWEED cannabis on Unsplash

まとめ

米国ハーバード大学の感染症と免疫の専門家であるCharles Serhan博士は、この研究は非常に重要なもので、カンナビノイドと炎症の解消に関連する脂質メディエーターを結びつけたものだと述べています。具体的には、CBDが炎症を促進するメディエーターを抑制し、一方で炎症を解決するメディエーターを活性化することが明らかになりました。これにより、CBDの抗炎症効果が科学的に裏付けられ、その有用性が示されました。専門家たちは、今後はこの研究をもとに、ヒトにおける効果を確認するための臨床試験が必要であると強調しています。もし臨床試験でも同様の結果が得られれば、CBDは現在のステロイド剤や非ステロイド性抗炎症薬では効果が期待できない炎症や、それに伴う重大な副作用を抱える患者たちにとって、新たな治療法の可能性となるでしょう。また、疾患に応じた適切なCBDの投与量も今後の研究で明らかにされることが期待されています。

特にCBDは、カンナビノイドの中でも抗炎症作用が強力であり、THCとは異なり精神作用をほとんど引き起こさず、安全性が高い成分として世界保健機関(WHO)からも認められています。日本でもさまざまなCBD製品が市販されており、急性または慢性の炎症性疾患に苦しむ方々にとって、試してみる価値があるかもしれません。ただし、CBD成分は特定の薬剤との相互作用があることが確認されていますので、既存の薬を服用している方は、必ず医師や専門家と相談してから使用するようにしてください。

引用元:Cannabidiol acts as molecular switch in innate immune cells to promote the biosynthesis of inflammation-resolving lipid mediators: Cell Chemical Biology

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