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北アメリカでは、女性のデリケートゾーンのケアに関しては意見が二つに分かれます。小さい時から母親や女性の親戚から「Douchingなどで膣洗浄をして普段から清潔に保たなければならない」と教えられる場合、または「膣は自洗作用があるからお湯でやさしく洗うだけで何もつけない方が良い」と教えられる場合です。前者はどちらかというとアフリカ系アメリカ人や古い世代の女性に多い考え方です。今現在5人に1人のアメリカ人女性が実践していると言われるDouchingなどの膣洗浄は、膣内の正常な細菌環境を乱し、きれいにするどころか悪い細菌を増やして感染症リスクを向上させる可能性があると科学的に証明されています。膣内に直接何かを入れる行為は危険だと判明していますが、反対に「何もつけない方が良い」という考えは本当に正しいのでしょうか。今日は、私たち女性のデリケートゾーンの健康にはどうするのが一番良いのかを考えてみましょう。
膣の乾燥
デリケートゾーンがヒリヒリしたりかゆくなったり、頻尿や繰り返し尿路感染症になるなどの経験がある人は意外に多いのではないでしょうか。プライベートなことなので人に話すことはないと思いますが、女性なら一度は経験する症状だと思います。これらは膣の乾燥が原因で起きることがあります。北米では、18歳から50歳の女性の約17%が閉経前であっても、セックス時の膣の乾燥で悩んでいると報告されています。また、半数以上の女性が閉経後に膣の乾燥を経験しています。
膣の乾燥を引き起こす原因
では、膣の乾燥は何が原因で起こるのでしょうか。多くの場合、膣の乾燥はエストロゲン値が低下したときに起こります。これは、加齢や更年期に自然に起こります。更年期とは、月経が停止し、卵巣機能が衰退して妊娠できなくなる期間を意味します。エストロゲン値が下がると、外陰部と膣の皮膚組織が薄くなり、弾力性がなくなり、膣が乾燥してしまいます。それ以外にも、次のような場合に膣が乾燥する可能性があります。
- 出産および母乳育児
- 避妊用ピルまたはホルモン性避妊薬
- 化学療法やホルモン療法を含むがん治療
- 糖尿病
- 抗エストロゲン薬(子宮筋腫や子宮内膜症の治療薬)、特定の抗うつ剤、抗ヒスタミン剤(目のかゆみや鼻水の治療薬)などの服用
- 卵巣摘出
- 続発性無月経(摂食障害、運動不足、粗食、極限的なストレス、慢性疾患などの症状や生活習慣に起因する3か月以上続く無月経)
- シェーグレン症候群(全身を乾燥させる自己免疫疾患)
- 性的に興奮しない
- 香りのある石鹸、スプレー、洗浄剤を膣周辺や膣内に使用する
なぜセックス中に膣が乾燥するの?
自分の膣が乾燥しているかどうかは、セックスの挿入時に一番良く分かると思います。膣が十分に潤っていないと、性交時の摩擦によって痛みや不快感を感じることがあります。挿入前に時間をかけて、十分に興奮して膣内が潤っていることを確認しましょう。パートナーとの前戯でリラックスするように心がけるようにして、水性潤滑剤の使用も効果的です。セックスに痛みを感じると、セックスへの興味をなくしたり、パートナーとの関係がぎくしゃくしたり、パートナーと親密な関係を築くのが難しくなったりする可能性があります。恥ずかしいと感じるかもしれませんが、あなたがセックス中に痛みや不快感を感じることをパートナーに相談すれば、あなたの力になってくれるでしょう。
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膣が乾燥するとどんな感じがするの?
膣の乾燥は、セックス時に不快感や痛みをもたらします。また次のような症状を伴う場合があります。
- ヒリヒリ感や痒みがある
- セックスの際、膣壁の組織が破れて出血する
- 外陰部の痛み
- 尿路感染症やイースト菌感染症が繰り返し発症する
- 頻尿
- セックスしたくなくなる
- 下着をつける時や、歩いたり座ったりする時に乾燥や刺激を感じることがある。(これは膣内の水分が少なくなると共に外陰部の水分も減少するため。)
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膣乾燥の予防と対処方法
上記のような症状があったり、乾燥を防ぎたいと感じている場合は、次のような方法で乾燥を予防したり対処することが可能です。
- 膣用潤滑剤を使用する:性行為の直前に潤滑剤を塗布して、性行為による痛みや不快感を和らげます。水性、シリコン系、オイル系の潤滑剤がありますが、ラテックスのコンドームや性具を使用する場合は、オイルベースの潤滑剤は避けましょう。
- 保湿剤を使用する:膣用保湿剤は、乾燥した粘膜組織に水分を補給し、組織内に吸収されます。いつでも塗ることが可能で、長期間にわたって継続的に使用することを想定して作られています。必ず膣やデリケートゾーン用の保湿剤を使用してください。膣用ではない顔や体用の保湿剤には、膣内の細菌環境を乱すような香料や成分が含まれている可能性があります。また、デリケートゾーンには大量の血管が密集していて経皮吸収率が非常に高い場所なので、デリケートゾーンに使用する製品は吟味する必要があります。膣用の保湿剤は、使用上の注意をよく読み、使用方法通りに塗布します。膣やデリケートゾーンを保湿することで、膣内の組織を補充し、膣内を濡れやすくすることでセックス中の痛みを和らげることが可能です。
- 十分な水分補給:膣の潤滑性を高める食品についての研究はまだありませんが、水を飲んで水分補給をしっかりすることで、デリケートゾーンや膣内などを含む体の水分を保つことができます。
- 食用などの天然オイルを使用する:グレープシードオイル、オリーブオイル、ベジタブルオイル、ココナッツオイルなどの天然オイルは、膣の乾燥に対する安全な民間療法と言えます。天然オイルでも膣内に使用するのではなく、デリケートゾーンの皮膚の保湿に使用するのが良いでしょう。前戯の際にデリケートゾーンの皮膚に潤滑剤として使用できますが、油性の潤滑剤はコンドームなどラテックス製品を溶かし破損しますので注意が必要です。妊娠可能な状態の女性は、性交時に水性潤滑剤のみを使いましょう。
- 定期的に性的刺激を与える:専門医の中には、膣内組織が潤うように、定期的に自慰や性交で性的刺激を与えることを勧める医師もいます。また、挿入前の前戯の時間を長くすることも効果的です。膣の潤いは、性的興奮と結びついています。挿入前に快感を高める方法を、あなたとパートナーで探してみましょう。
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膣乾燥症の治療
膣の乾燥や、膣の乾燥に伴う性交時の痛み(性交困難症)には多くの治療法があります。専門医が処方する内服薬や低用量のエストロゲンクリームやリング、膣座薬などのエストロゲンに似た作用のあるものやエストロゲンを置き換えたり補ったりするものがあります。しかし、エストロゲンは、乳がんに罹ったことのある人や乳がんのリスクが高い人には危険な場合があるので、必ず専門医に相談してください。
いつ専門医の診断が必要?
一般用医薬品や上記のような民間療法で症状が緩和されない場合や、症状が少し緩和するだけで長期間続いている場合などは、産婦人科を受診してください。膣の乾燥は年齢とともに進行し続けるので、早めに対処するほうが良いでしょう。
まとめ
北米ではデリケートゾーンに何も使わない方が良いという考えが近年増えてきています。特に膣内は自洗作用があり、何もしなくても最適な細菌環境を整える機能があるので、健康な膣内に色々な製品を入れたりDouchingを使って洗浄してしまうと、この最適な細菌環境のバランスが崩れ、害のある細菌が侵入したり繁殖したりして感染症などのリスクが高くなります。しかし、性交時に不快感や痛みがあったり、普段からヒリヒリ感や痛み、痒みなどの不快感がある場合は、デリケートゾーンが乾燥しているからかもしれません。また、加齢と共にデリケートゾーンの潤いも減少しますので、膣乾燥症を防ぐためにも膣用の保湿剤やセックス時に膣用の潤滑剤などを使用すると良いでしょう。特にCBDなどのリラックス効果や筋肉弛緩効果がある安全な天然成分を含むものだとセックスの挿入時に膣の筋肉を緩めて痛みや不快感を軽減するだけでなく、血流が良くなるためクリトリスなどの性器がより敏感になり快感向上も期待できます。膣は私たち女性の一生を通して月経や出産などで酷使されています。パラフィンオイルなどの有害物質を一切含まない無香料で安全な膣ケア(フェムケア)製品などを使い、適切な方法で普段から大切にケアしてあげましょう。
参考元:Cleveland Clinic、healthline、Mayo Clinic、Medical News Today、SELF
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