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ここ数年で大きく注目されるようになったCBD製品は、ストレス軽減やリラックス効果があると謳われているものがほとんどです。不安症などの症状軽減効果もあると言われますが、本当にこれらの効果があるのでしょうか。今日は、不安症やストレス過多とCBDの関係を検証してみたいと思います。
CBDとは
CBDとして知られるカンナビジオールは、大麻植物に由来する現在北米で幅広く人気のある化合物(カンナビノイド)の一種です。100種類以上あると言われるカンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール(THC)に次いで2番目に多く含まれており、大麻植物抽出液の最大40%を占めています。脳に影響を及ぼし高揚感や陶酔感などのいわゆる「ハイ」な状態にするTHCとは異なり、CBDにはそのような向精神作用がありません。CBDには、不安解消、痛み緩和、心臓と脳の健康改善など多くの利点があります。
CBDオイルの利点に関しては、こちらの記事をご参照ください。
CBDの合法性
CBD(カンナビジオール)には、脳に影響を与え高揚感や陶酔感など「ハイ」な状態にする向精神作用が無いため、THC(テトラヒドロカンナビノール)のような日本で禁止されている薬物ではありません。欧米では0.2~0.3%までのTHC含有量は産業ヘンプと見なされ、アメリカでは2018年に産業ヘンプの合法化が認められました。他にも、医師によるCBD処方薬は、食品医薬品局(FDA)などの政府機関で認可されています。日本では完全に検知不可能なゼロTHC製品のみが厚生労働省の審査・認可を受け、日本に輸入されています。
CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。
不安症とは
アメリカ精神医学会によると不安とは、ストレスに対する私たちの正常な反応であり、状況によって有益な場合もあります。不安は私たちに危険を警告し、私たちがその危険に対して注意を払い準備する手助けをします。しかし不安障害は、通常の緊張感や不安感とは異なる過度の恐怖や不安を感じます。不安障害は、最も一般的な精神障害であり成人の30%近くが人生で一度は経験します。不安障害は治療可能で多くの効果的な治療法があり、治療後はほとんどの人が通常の生活に戻ることができます。
不安障害には次のようなものがあります。
- 全般性不安障害:日常生活に支障をきたすほどの持続的かつ過度の心配。
- パニック障害:身体的および心理的苦痛を伴う再発性パニック発作。
- 恐怖症:一般的に有害ではない対象、状況、または活動に対する過度かつ持続的な恐怖。
- 広場恐怖症:逃避困難や羞恥を感じる状況への恐怖、またはパニック症状が起きた場合に助けがないかもしれないという恐れ。
- 社交不安障害:社会的交流下で羞恥、屈辱、拒絶、侮辱を感じることへの多大な不安と不快感。
- 分離不安障害:自分が頼りにしている人から離れることに対する過度の恐れや心配。
不安障害の原因は現時点ではまだ解明されていませんが、遺伝的、環境的、心理的、発達的要因など様々な要因が組み合わさり関係している可能性があります。不安障害は、家族内で発生する可能性があり、遺伝子と環境ストレスの組み合わせが原因かもしれないと示唆されています。
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ストレスとは
英国メンタルヘルス財団によると、ストレスはプレッシャーに対する私たちの身体の反応です。様々な状況や人生での出来事がストレスを引き起こし、何か新しい、予期しない、自己感覚を脅かす何か、または私たちが制御できない状況に面した時に発生します。ストレスが発生した際、私たちの身体は闘争・逃走反応を起こし、免疫系を活性化するストレスホルモンを生成します。これにより私たちは危険な状況に迅速に対応することができます。マラソンで長距離を走ったり、公衆の面前でスピーチをしたり、恐怖や痛みを乗り越えるときに役立ちます。これらのストレスを感じる出来事が終わると、身体は正常に戻ります。しかし、ストレス過多になると、闘争・逃走反応の恒久的段階に入り、私たちの心身がストレスに圧倒され対処することができなくなってしまいます。この状態が長期にわたると心身の健康に影響を与える可能性があります。
ストレスの兆候には次のようなものがあります。
- 不安、恐れ、怒り、攻撃性、悲しみ、過敏、欲求不満、気鬱を感じる。
- 頭痛、吐き気、消化不良、便秘、お腹の張り、下痢などの消化器系問題、浅呼吸、過呼吸、発汗、動悸、痛みなどの身体的症状がある。
また、ストレスを感じると次のような行動の変化が現れる場合もあります。
- 他人との関わり合いを避ける
- イライラして他人に八つ当たりする
- 優柔不断になる
- 柔軟性がなくなる
- 涙もろくなる
- 過剰な眠気を感じる
- 不眠
- 性的問題
- いつもより多く喫煙したり飲酒したりする
ストレスで分泌されるストレスホルモンであるアドレナリンは、心拍数や血圧を上昇させ、コルチゾールは血糖値を上昇させます。そのため、ストレスホルモンが過剰に分泌されると心臓病、心臓発作、高血圧や脳卒中などの原因になる可能性があります。
CBDはどのように作用するのか
人体には様々な受容体が存在しています。受容体は、細胞に付着するタンパク質ベースの化学構造で、色々な刺激から信号を受け取ります。CBDはCB1とCB2受容体と相互作用すると考えられています。CB1受容体は主に中枢神経系、CB2受容体は主に末梢神経系に見られます。
CBDが脳内CB1受容体に対し具体的にどのように影響を与えるのかはまだ解明されていませんが、セロトニン信号を変更する可能性があります。神経伝達物質であるセロトニンは、精神の健康に重要な役割を果たします。うつ病を患う人は一般的にセロトニン値が低いことが分かっています。また、セロトニンが不足すると不安を引き起こすことがあります。
低セロトニンの従来の治療法は、医師によって処方される選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)ですが、不安障害の症状を抱える人の中には、CBDで状態を管理できる人もいます。既に処方薬で治療を受けている人は、CBDでサポートできるかを必ず事前に医師に相談する必要があります。
研究と証拠
複数の研究でCBDが不安症に対して潜在的効果がある可能性を示唆しています。
全般性不安障害
米国国立薬物乱用研究所(NIDA)によると、CBDはラットなどの動物のストレスを軽減することが分かっています。研究対象は、不安症に多い行動的兆候が減り、心拍数の増加などの生理的兆候も改善しました。しかし、全般性不安障害に対するCBDに効果については、人間を対象とした研究がまだ多く必要です。
その他の不安障害
CBDはまた、社交不安障害や心的外傷後ストレス障害などの不安障害にも効果があるかもしれません。さらに、不安が原因の不眠症にも役立つ可能性があります。2011年に社交不安障害患者を対象に行った研究では、400mgのCBDを経口摂取したグループとプラシーボを摂取したグループに分けたところ、CBDを摂取したグループは全体的に不安レベルが軽減したことが分かりました。また、最近行われた複数の研究では、CBDが悪夢やフラッシュバックなどの心的外傷後ストレス障害の症状を軽減したと報告されています。これらの研究では、治療にCBDだけを使用した実験とCBDを従来の治療の補足として使用した実験とが行われました。
その他の神経障害
CBDの効果は、様々な神経障害に対しても同じように研究されています。2017年に発表されたCBDと精神障害に関する文献では、CBDがうつ病の治療薬として効果的だとする十分な証拠はないと結論付けていますが、一部の研究結果は不安障害に役立つ可能性があることを示唆しています。2016年の研究は、統合失調症患者に対してCBDは抗精神効果をもたらす可能性があることを発見しました。さらに、CBDは一部の抗精神病薬に関連する重大な衰弱性副作用を引き起こさないことも分かりました。
しかし、これらの研究はまだ初期段階であり、どのようにしてCBDが人体に働きかけるのか、どのぐらいのCBD分量が最適なのか、副作用や危険性などより詳しく理解するためには、多くの人間を対象とした研究が必要です。
CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。
投与量
不安やストレス過多でCBDオイルの使用を検討している場合、常用薬や頻用薬などがある人は使用前に必ず医師や薬剤師に相談してください。CBD単独では一般的に安全で副作用はないと言われていますが、他の薬との相互作用が副作用を引き起こすことが分かっています。まだ十分な研究データが無く、FDAなどの政府機関で厳しくチェックされているわけではないため、品質やラベル表示に沿った含有量、その他の成分などは保証されていません。そのことを念頭におき、CBDを摂取する際はラベルで表示されている量よりも少ない量から始める方が良いでしょう。摂取してすぐに体調に変化が現れた場合は、摂取を止めて医師の診察を受けてください。
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危険性と副作用
前述にもありますが、CBDは一般的に安全だと考えられています。しかし、次のような副作用が発生する場合があります。
- 下痢
- 倦怠感
- 食欲の変化
- 体重の変化
CBDは、他の薬や栄養補助食品との相互作用で副作用を引き起こす可能性のあることが分かっています。常用薬、頻用薬、栄養補助食品などを摂取している人は、CBDを購入する前に、医師や薬剤師などの専門家に相談してください。「グレープフルーツやグレープフルーツの入った飲料などを摂取しないように」と警告のついた薬を服用している人は特に注意が必要です。CBDとグレープフルーツはどちらも、薬物代謝にとって重要な酵素と相互作用します。
CBDオイルで不安が和らいだからといって、既に服用している薬はやめないでください。処方薬の服用を突然やめると離脱症状が出る場合があります。必ず、やめる前に医師に相談してください。
離脱症状には次のようなものがあります。
- イライラ
- めまい
- 吐き気
- 頭がボーっとする
まとめ
人間を対象とした研究がまだ多く必要ですが、現時点ではCBDが私たちの体内にあるカンナビノイド受容体と作用して様々な不安障害の症状やストレス軽減などに効果があることが分かっています。一般的に副作用もないため、忙しくてストレスが溜まっていると感じる日や週末にゆっくりしたい時など気持ちを落ち着けリセットしたときに少量のCBDオイルは最適です。不安やストレスからくる不眠症にも効果があるため、ぐっすり眠れるかもしれません。
ただ気をつけたいのは、CBDは世界的にCBDの含有量や品質などを確保するための基準や規制がなにもないということです。そのためCBD含有量や成分もメーカーや製品によってラベル表示と実際の内容が異なることも多々あります。CBD製品の購入を考えている人は、必ず十分なリサーチをして評判の良い信頼できる製品やブランドを選びましょう。
参考元:American Psychiatric Association、healthline、Medical News Today、Mental Health Foundation UK
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