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先日、ポーランドのワルシャワ医科大学で行われた膠芽腫治療に関するカンナビノイドの研究結果が発表されました。この研究によると、大麻草に含まれるカンナビノイドが膠芽腫治療に有効である可能性があるとされています。膠芽腫は神経系の原発性悪性腫瘍であり、最新の治療法にもかかわらず、その平均生存期間は依然として低い14か月です。このため、膠芽腫治療に有効な薬の研究が盛んに行われています。現在、カンナビノイドは化学療法の副作用に対する制吐作用だけでなく、がんの分野でも重要視されています。研究によれば、膠芽腫はエンドカンナビノイドシステムに何らかの障害があり、カンナビノイド代謝およびカンナビノイド受容体の発現に変化がみられることが示されています。膠芽腫細胞は、カンナビノイド受容体1と2を発現し、これらの受容体を介してカンナビノイドが膠芽腫細胞の増殖と浸潤を阻害し、その形態を変化させることができるとされています。さらに、カンナビノイドは腫瘍におけるアポトーシスの内因性経路も誘導し、膠芽腫の治療に有益である可能性があります。現在のところ、膠芽腫治療におけるカンナビノイドの研究は前臨床段階であり、細胞株とマウスを用いた研究が行われています。これらの研究結果は非常に有望であり、カンナビノイドが膠芽腫の増殖を阻害することが示唆されています。また、臨床研究も進行中であり、カンナビノイドに対する良好な耐性と、カンナビノイド投与後の生存期間が延長されている可能性が示唆されています。
引用元:https://link.springer.com/article/10.1007/s43440-024-00580-x