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北アメリカで今、話題になっているPFASって聞いたことありますか?「永遠に残る化学物質(Forever Chemical)」として知られているフッ素化合物質なのですが、その物質が生理用品や生理用ショーツなどの女性用製品から検出されたとして問題になっています。今日は、そのPFASと女性用製品との関係について調べてみたいと思います。
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PFASとは
PFASとはパーフルオロアルキルまたはポリフルオロアルキル物質のことで、水や油をはじく性質を持つ有機フッ素化合物の総称です。約12,000種類にもおよぶ化学物質から構成されています。1940年代に開発され、鍋やフライパンの焦げ付き防止加工、繊維製品の耐久性や防汚性、食品パッケージの耐油性、紙や段ボールの強化など様々な用途に使用されています。PFASは、下記のように私たちの周りのどこにでも存在しています。
- 水道水
- 汚染された製造工場の近辺の土壌
- 特定の食品やパッケージ
- 家庭用クリーニング製品
- 化粧品、シャンプーなどのパーソナルケア製品
- カーペット
- 消化器
「永遠に残る化学物質」と呼ばれるPFASは、超難分解性で分解に長時間かかるので体外に排出されるまでに非常に長い時間を要します。また、それだけでなく水に溶ける性質があるため、これらの化学物質が環境と人体に害を及ぼすレベルまで蓄積されることを懸念する科学者もいます。米国疾病対策予防センターは、最も一般的なPFASの1つであるPFOSが体内で半減するのに必要な時間は4.8年、PFOAは3.5年かかると指摘しています。これは、長期的な健康問題を引き起こすのに十分な時間だと言えます。また、PFASが健康被害を引き起こすのに必要な量はそれほど多くありません。米国環境保護庁が2022年6月に、水道水に含まれるPFASの安全基準値を超低濃度に改訂したことで、長期暴露のリスクがより鮮明になったと言えます。アメリカの大手化学企業8社は協定を結び、特定のPFASの米国内生産を停止しました。しかし、PFASが使われた輸入品が米国国内に入ってくるのに加えて国内の製造業者は、停止されたPFAS以外のPFASの製造と使用を続けています。
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PFASの健康被害とは
食品や飲料に含まれるPFASは体内に蓄積され、長い時間体内にとどまります。その濃度が高いと、以下のような悪影響のリスクがあると研究で示唆されています。
- 高コレステロール値
- 赤ちゃんや子供の発達への影響や遅れ、低体重
- 子供のアレルギーや喘息のリスク増加
- 免疫系の変化および免疫系の効果低下(ワクチンの効果低下)
- 甲状腺機能障害
- 肥満や糖尿病などの代謝疾患
- 心血管疾患
- 腎臓、前立腺、または精巣ガンのリスク増加
- コレステロール値の上昇
- 妊娠中の血圧上昇
- 男女の生殖能力の低下
- ホルモンの乱れ
PFASの人体への影響に関しては現在も様々な研究が続けられています。では、現在問題視されているPFASと女性用製品の関係とはどのようなものなのでしょうか。
消費者ウォッチドッグによる調査結果
アメリカの消費者ウォッチドッグであるMamavationと環境衛生問題に特化した非営利団体Environmental Health News (EHN)は、2020年から2022年にかけて委託した女性用製品に関する一連の研究分析結果を発表しました。今回の調査では、46種類の異なる生理用ナプキン、パンティライナー、失禁用パッドを米国環境保護庁認定の研究所で分析しました。その結果、検査した生理用品、失禁用パッド、パンティライナーの48%、生理用タンポンの22%、そして生理用下着の65%からPFASが検出されたことが分かりました。
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女性用製品で検出されたPFASの問題点
最大の問題は、生理用品は女性の体の中でも敏感なデリケートゾーンに直接触れる製品であり、その多くが「ナチュラル」「オーガニック」として宣伝、販売されているということです。今回の研究結果に含まれているある分析では、PFASの陽性反応が出た22製品のうち、13製品は「オーガニック」「ナチュラル」「無害」「サスティナブル」「有害化学物質不使用」などと謳われていたことが分かりました。また、別の分析では同様に謳っている18製品中13製品でPFASの陽性反応が出ました。タンポンからは、19~28ppmのPFASが、生理用品や失禁用パッドからは11~154ppmのPFASが検出されています。水道水のPFAS安全基準が0.004~0.02pptという超低量であることを考えれば、これらの女性用製品から検出されたPFASが大量であることが分かります。水道水のように直接体内へ摂取することはないとしても、女性のデリケートゾーンおよび膣内には多くの血管が張り巡らされており、デリケートゾーンの皮膚および粘膜吸収率は体の皮膚のどの部分よりも高いことが分かっています。そのため、汚染物質に対してより脆弱で、膣内やデリケートゾーンの粘膜および皮膚の暴露による危険性が高くなります。
メーカー企業の反応
アメリカではMamavationやEHNを含む複数のウォッチドッグ団体や活動家たちがPFASの代替物質に切り替えるようにメーカー企業に働きかけていますが、メーカーの中にはPFASが自社製品に含まれていることに気づいていないケースや含まれていても微量だと主張して反発している企業もあります。そんな中、製品にPFASが含まれているという検査結果が出たとして、2020年から2022年にかけてカリフォルニア州、マサチューセッツ州、ニューヨーク州の三州で生理用ショーツのメーカーThinxに対して集団訴訟が行われました。自社の製品を「サスティナブル」「エコフレンドリー」として宣伝しているThinx社は、これらの訴訟内容を否定・反論していましたが、2022年12月に和解が成立しました。
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女性用製品にPFASが含まれている理由
PFASがどのような経緯で生理用品や女性用製品に混入するのかは明らかにはなっていません。しかしPFASは、防汚れや防水効果が高いため、吸湿性のある素材を作ろうとした結果かもしれません。また、製造工程で使用される潤滑油や、メーカーが原材料のデータを省略していたり、単に知らなかったりすることで、意図せず混入している可能性もあります。
まとめ
世界でその有害性と環境及び健康への影響が懸念され始めた「永遠に残る化学物質PFAS」ですが、日本ではまだ規制されていません。米国ではガイドラインが発表そして改訂され規制を厳しくする方向で動いていますが、それでも女性用製品への使用に対する規制はカリフォルニア州とニューヨーク州を除いてまだありません。そんな中で私たち消費者に出来ることは、今回アメリカで独自に調査を行ったウォッチドッグ組織のMamavation、EHN、Sierra Clubなどの調査結果を見てPFASを含んでいるという結果が出たメーカーの製品を避けたり、各メーカーに問い合わせたりして自衛を心がけると良いでしょう。また、フェムケア対策として販売されているインティメイトオイルやオイルベースのインティメイトウォッシュなどを使用すれば、生理用ナプキンやパンティライナーなどの危険性から敏感なデリケートゾーンを守れるかもしれません。
参考元:Environmental Health News、Global News、Harvard T.H. Chan、Mamavation、TIME、WebMD、WWD
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