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大麻草から抽出できるカンナビノイド成分の1つであるカンナビジオール(CBD)には、抗炎症作用や抗うつ作用、リラックス効果からアンチエイジング効果まで様々な効能が謳われ、それらを証明するための科学的研究も進められています。その中でも、CBDの不安症への効果は周知の事実となりつつありますが、CBDと同じカンナビノイド成分の一種でありながら、酩酊感などを引き起こすために多くの国が違法と定めているテトラヒドロカンナビノール(THC)にもCBDと同様の効能があると言われています。
世界中で様々な研究が進められている中で、今回不安症に対するCBDとTHCの効果を比較した結果、CBDの方がより顕著な効果を持っていると判明しました。
カンナビノイドとは
カンナビノイドとは、大麻草が生成する480以上の化合物の一部であり、人に様々な影響を与える活性成分の総称です。カンナビノイドは、陶酔感から味覚の敏感化まで、脳と体に大きな影響を与えることが可能です。これは、人間が持つエンドカンナビノイドシステムと相互作用するためです。
CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。
CBDとは
カンナビジオール(CBD)は、ヘンプを含む大麻植物に含まれるカンナビノイドの一種であり、鎮痛やてんかん発作の軽減などの効能があります。CBDには軽度の精神活性作用がありますが、その生理学的効果は、同じカンナビノイドである気分を「ハイ」にする禁止薬物成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)の効果とは大きく異なります。また、重篤な副作用がないことから、多くの国でCBD製品を合法として扱っており、世界保健機関(WHO)ではCBDには乱用の可能性や害を引き起こす可能性のない安全な成分と結論付けています。
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CBDの副作用
安全な成分であるCBDですが、一般的な副作用には、食欲の変化、眠気、倦怠感、下痢、および肝臓酵素の変化が含まれます。一方、重篤な副作用として、CBDベースの薬を服用している治療抵抗性てんかん患者の中には、てんかんの重積状態や肺炎などが確認されています。
また、EpidiolexなどFDAを含む公的機関が認証した薬ではなく、市販されているCBD製品には公的機関による厳格な品質管理や成分規制の基準、および検査体制が整えられていません。そのため、CBD100%を謳っている製品でも製造過程で使われる材料が粗悪であったり、体に害をもたらす可能性のある不純物や違法成分であるTHCなどが含まれている可能性があります。市販の製品を購入する際は、信頼できるブランドかどうか、成分分析表が信頼できる第三者機関から発行されているか、消費者の評判などを十分に調査してから選ぶことが大切です。
CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。
CBDの効能
現在までに科学的に証明されたCBDの効能には次のようなものがあります。
- てんかん治療(痙攣軽減)
- 疼痛治療(鎮痛)
- 関節炎治療(抗炎症)
- 不安症治療(リラックス、不安軽減)
- うつ病治療(ストレス軽減、セロトニン値増加)
- 不眠治療(睡眠誘導)
- ニキビ治療(抗炎症、皮脂生成抑制)
- パーキンソン病治療(症状軽減)
- 吐き気・嘔吐(CBD単体ではなく、THC混合の方が効果が大きい)
CBDの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
不安症に対するCBDとTHCの効果
不安を和らげるために大麻成分を使用した製品を使う人が世界で年々増えています。現在アメリカでは、成人の約5人に1人が不安障害を抱えていると言われており、アメリカでは不安症が最も一般的な精神疾患となっているため、抗不安薬の処方数が日々増え続けています。そのため、多くの成人が大麻製品を不安解消に使用していますが、不安に対する大麻の効果に焦点を当てた研究では一定の結果が得られておらず、大麻を頻繁に使用しすぎたり、THCを多く含む製品を使用したりすると長期的には不安を悪化させる可能性が示されています。一方で、THCを多く含む製品にCBDを混合すると、機能障害やパラノイアなどの副作用が軽減されるという結果が示唆されています。
そんな中、コロラド大学ボルダー校の科学者たちが不安軽減作用はCBDの方がTHCよりも優れているという研究結果を発表しました。この研究では、ランダムに選ばれた被験者300人を分析し、合法で市販されている大麻製品が不安症状にどのような影響を与えるかを調べました。大麻製品を使用した経験のない参加者は300人中42人でした。使用した製品は、THCベースの製品(THC24%, CBD1%)、CBDベースの製品(THC1%, CBD24%)、そしてTHCとCBDが12%ずつ含まる製品の3種類でした。
参加者は4週間にわたり、これらの大麻製品を好きなだけ、頻繁に使用できるという指示のもと、平均して週に3回、製品を使用していると報告しました。研究者たちは、参加者が大麻製品を摂取する前と直後に検査を実施しました。その結果、CBDベースの製品を使用している人が最も不安の改善を示したことが分かりました。CBDベースの製品を摂取した人は、THCのような酩酊感などがないのに摂取した直後から心身の緊張が和らぐのを感じました。また、このグループの参加者たちは、他の2グループに比べて、使用直後に被害妄想などの症状に陥る可能性も低いことが報告されました。
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今回の調査では、THCは長期使用しても不安症状を悪化させることはなく、CBDベースの大麻製品は緊張をほぐす即効性があり、これが不安症状の長期的な軽減につながる可能性のあることが判明しました。また、科学者たちは、CBDにはTHCよりも優れた抗炎症作用があることを指摘し、CBDベースの製品は脳や神経の炎症を鎮めることによって不安を軽減している可能性があると示唆しています。
その一方で、THCに関して科学者たちは、THCを10代や20代という若年層で摂取し始め、頻繁に使用していると中毒や認知障害などの大麻関連の副作用のリスクが高まる可能性が高いと示唆しています。
まとめ
今回の研究で、CBDにはTHCや処方薬と同じ副作用のリスクがないだけでなく、THCよりも有効で不安症状を即時に、そして場合によっては長期的に和らげることができる可能性があることが判明しました。CBDはWHOも認める安全な成分で、日本でも販売されています。不安症状で悩んでいる方は、一度CBD製品を試してみてはいかがでしょうか。
参考元:Cannabis and Cannabinoid Research、Drugs.com、Study Finds
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