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Photo by Sasun Bughdaryan on Unsplash

妊娠していない健康の女性の体は、通常、毎月月経を経験します。ホルモンのバランスが崩れることで、人によって月経の始まる前とその最中に様々な症状を引き起こす場合があります。身体的な症状だけではなく、精神的にも何らかの症状が出ることもあり、これらの症状を総称して月経随伴症状や月経困難症と呼びます。最近の研究では、抗炎症作用鎮痛・鎮静作用、抗酸化作用など、様々な効能を持つカンナビジオール(CBD)が、月経に伴う様々な症状を緩和できる可能性があることが示されました。

CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。

CBDとは

カンナビジオール(CBD)はヘンプや大麻草に100種類以上含まれているカンナビノイドの一種です。カンナビノイドは、人間の体内に存在するエンドカンナビノイドシステムのカンナビノイド受容体に作用したり、結合したりして、エンドカンナビノイドシステムが関与している様々な機能に影響を与えます。CBDには、禁止薬物成分とされるテトラヒドロカンナビノール(THC)のような向精神作用は全くありません。そのため、日本を含む多くの国で販売や摂取が許可されており、世界保健機関(WHO)も安全な成分として認めています。2018年に米国の農業法が改訂され、カナダで大麻が合法化して以来、様々な大麻草成分が研究されてきましたが、他国や米国連邦政府レベルでは大麻草は依然として違法薬物とされているため、なかなか研究が進まないのが現状です。しかし、現時点でCBDには以下のような効能が確認されています。

他にもがん細胞や腫瘍を抑える効果(抗腫瘍作用)、精神病障害を和らげる効果(抗精神病作用)など様々な効果が謳われていますが、これからもっと研究が進めばより多くの効能が明らかになると考えられます。

CBDの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

月経随伴症状(月経困難症:MRS)とは

月経随伴症状(MRS)とは、月経に関連した不快な症状の総称であり、月経のある人の約75%が経験しています。その中で、約5~8%が中等度から重度の症状を経験し、最大20%が月経前症候群を含む重度の症状を経験しています。

月経前、月経中、月経後に経験する月経随伴症状には次のようなものがあります。これらは正常な月経サイクルの症状であり、立命館大学で行われた調査では、運動量の増加と睡眠中央時刻の遅延(夜型)が痛みなどの月経に関連した不快な症状を軽減する可能性があると示唆されています。

腹痛(生理痛)

月経前症候群を含む月経随伴症状の一般的な症状は以下の通りです。これらの症状は、生理の数日前に始まり、生理が始まってからの数日間続くことがあります。痛みの強さは、軽度の不快感から日常生活に支障をきたすほどの重度の痛みまでさまざまです。通常、下腹部が痛くなりますが、腰や太ももの付け根ぐらいまで痛みが広がる場合もあります。生理痛は、卵子が受精しなかった場合に脂肪酸ホルモン(プロスタグランジン)が分泌され、子宮内膜の剥離を促すために子宮が収縮することが原因です。プロスタグランジンは通常、炎症を引き起こすことで知られていますが、排卵と月経の調節にも重要な役割を果たしています。また、生理中にプロスタグランジンの活性が高まると、子宮の収縮も激しくなり、それに比例して月経量も増加します。そのため、生理痛が激しい月は月経量も多いと感じる人も多くいます。

Photo by Jonathan Borba on Unsplash

ニキビ・吹き出物

ニキビや吹き出物も生理に関連した一般的な症状です。月経のある女性の約半数が、生理の始まる一週間前ぐらいからニキビや吹き出物の増加を経験しています。通常、これらの発生は顎や輪郭沿いに見られますが、顔全体や背中、首などの様々な部位に現れることがあります。これは月経周期によるホルモンの変動が原因です。排卵後、受精が起こらなかった場合、エストロゲンとプロゲステロンの値が低下し、一方でテストステロンなどのアンドロゲンの値が上昇します。アンドロゲンの増加は、皮脂腺による皮脂の生成を促進し、それが過剰になることでニキビや吹き出物が引き起こされます。生理が終わると、エストロゲンとプロゲステロンの値が再び上昇し始めるため、ニキビや吹き出物も減少します。

乳房の痛み

プロゲステロン値は、月経周期の中間、排卵が起こる時期に上昇し始めます。プロゲステロン値が上昇すると、胸の乳腺が大きく腫れるため、生理が始まりプロゲステロン値が低下しても、生理の直前や生理中に乳房が痛んだり、腫れたりすることがあります。中には、乳房が重たく感じたり、ごつごつしたような感触がしたりして、極度の不快感を経験する人もいます。

倦怠感・疲労感

生理が近づくと、体は妊娠できる状態を維持することから月経の準備に切り替わります。そのため、ホルモン値が急激に低下し、それによって疲労感や倦怠感が生じることがあります。また、ホルモン値の変化によって気分が不安定になり、それが疲れや酷い生理痛などによる睡眠不足と組み合わさると、日中に感じる疲労感や倦怠感が悪化する場合があります。

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膨満感

生理の数日間にお腹が重く感じたり、ジーンズのファスナーがきつく感じたりすると、月経随伴症状の1つであるむくみの可能性があります。これは、エストロゲンとプロゲステロン値の変化により、体が通常よりも多くの水分と塩分を保持するために起こる膨満感です。体重が500グラムから1キログラムほど増えることもあります。生理に関連したむくみの場合、出血が始まった日が最もひどく、生理が始まってから2~3日ほどで症状が軽減されることが一般的です。

お腹の不調

腸はホルモンの変化に敏感であり、生理前や生理中にお腹の調子が悪くなる場合があります。また、子宮の収縮を引き起こすプロスタグランジンは、子宮の近くにある腸にも影響を与え、収縮を引き起こす可能性があります。腸が収縮すると、排便の回数が増えたり、下痢、吐き気、ガス溜まり、便秘などを経験する人もいます。

頭痛

ホルモンは痛み反応の調整に重要な役割を果たすため、ホルモン値の変動は頭痛や片頭痛を引き起こす可能性があります。片頭痛の発症に関係するセロトニン(神経伝達物質)は、ホルモン変化の影響を受ける場合があり、特にエストロゲンが月経周期で変動すると、脳内のセロトニンやセロトニン受容体の数に影響を与える可能性があります。その結果、一部の人々は片頭痛発作を起こす可能性があります。ある研究によると、片頭痛を経験した女性の50%以上が、片頭痛の発作と月経周期との関連を報告しています。

情緒不安定

気分のむら、うつ、イライラ、不安など感情がジェットコースターのように上下したり、いつもより悲しくなったり不機嫌になったりする場合は、エストロゲンとプロゲステロン値の変動が原因かもしれません。エストロゲンは、脳内のセロトニンやエンドルフィンと呼ばれる「幸福ホルモン」の生成に影響を及ぼし、幸福感を低下させ、憂鬱やイライラを増加させることがあります。また、人によってはプロゲステロンが心を落ち着かせる効果をもたらすため、生理中に理由もなく泣いたり悲しくなってしまう人は、プロゲステロン値の低下が原因である可能性があります。

腰痛

プロスタグランジンの分泌によって引き起こされる子宮と腹部の収縮により、腰の筋肉が収縮する可能性があります。その結果、痛みや引っ張られるような感覚が生じたり、生理中にひどい腰痛や背中に違和感を感じる人もいます。

不眠

生理痛、頭痛、情緒不安定などの月経随伴症状は、睡眠に影響を与え、眠りを妨げることがあります。生理中は体温がわずかに高くなることが一般的であり、そのため快眠が得られない可能性があります。実際、体温が少し低い状態の方が睡眠の質が向上するという研究結果もあります。

月経前症候群(PMS)とは

月経前症候群(PMS)は、月経随伴症状の一つで、主に生理が始まる1週間ほど前から始まり、生理の2~3日目ぐらいまで続く不快な症状のことを指します。

月経前症候群とCBDに関してはこちらの記事をご覧ください。

Photo by Elsa Olofsson on Unsplash

月経随伴症状に対するCBDの効果

実験・臨床精神薬理学ジャーナル(Journal of Experimental and Clinical Psychopharmacology)に発表された研究では、月経随伴症状に対する経口摂取されたCBDアイソレートサプリメントの効果を調査しました。参加者は2つのグループに分かれ、1つは朝と夜の1日2回に160mg、もう1つのグループは1日1回に320mgを摂取しました。その結果、月経随伴症状、イライラ、不安、ストレス、および感じる重症度が減少したことが分かりました。この結果は、両グループで同様の効果が得られたことを示しています。

特にCBDを摂取し始めた最初の1ヶ月間で、月経随伴症状のほとんどが現れ、その後も摂取期間中に効果が持続しました。これらの結果は非常に有望ですが、今回の研究ではプラセボを使用していないため、プラセボを用いたり、CBDとテルペンを組み合わせたり、投与経路や投与時間を変えたりしたさらなる研究が必要であることが示唆されています。

まとめ

私たち女性にとって、生理は身近な現象であり、妊娠や閉経、病気などがない限り、必ず毎月やってくるものです。月経随伴症状の中でも生理痛などは個人差があり、その重症度は人それぞれで、体調や気分によっても変動します。時には学校や仕事に行けないほどひどい痛みに見舞われることもあります。その時期が近づくと、考えるだけで憂鬱になる女性も多いでしょう。鎮痛剤は種類によっては肝臓に負担をかける場合があり、できれば薬を服用せずに過ごしたいと願う人もいます。そんな中、最新の研究で大麻草成分であるCBDが生理痛だけでなく気分のむらやイライラなどにも効果があるという結果が出たことで、月経随伴症状を緩和するための選択肢が増えたと言えるでしょう。CBDは重篤な副作用の少ない安全な成分ですので、重度のPMSや月経随伴症状で悩んでいる方にはCBDを試す価値があると思います。

参考元: frontiersExperimental and Clinical PsychopharmacologyHempGazettehealthlineverywellhealth

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