Photo by Jakub Dziubak on Unsplash
世界中でその効能が認められ、様々な研究が行われ始めているカンナビノイドですが、その中でも一番人気のカンナビジオール(CBD)がアルコール使用障害やアルコール依存症の治療に役立つ可能性があるとして注目されています。
CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。
CBDとは
カンナビジオール(CBD)はヘンプや大麻草に100種類以上含まれているカンナビノイドの一種です。カンナビノイドは、人間の体内に存在するエンドカンナビノイドシステムのカンナビノイド受容体に作用したり、結合したりして、エンドカンナビノイドシステムが関与している様々な機能に影響を与えます。CBDには、禁止薬物成分とされるテトラヒドロカンナビノール(THC)のような向精神作用は全くありません。そのため、日本を含む多くの国で販売や摂取が許可されており、世界保健機関(WHO)も安全な成分として認めています。2018年に米国の農業法が改訂され、カナダで大麻が合法化して以来、様々な大麻草成分が研究されてきましたが、他国や米国連邦政府レベルでは大麻草は依然として違法薬物とされているため、なかなか研究が進まないのが現状です。しかし、現時点でCBDには以下のような効能が確認されています。
- 痛みを緩和する(鎮痛作用)
- 吐き気と嘔吐を抑える(制吐作用)
- 発作を抑える(抗けいれん作用)
- 不安や抑うつと闘う(抗不安作用)
- 睡眠を誘導する(睡眠作用)
- 不眠や悪夢を解消する(PTSD治療)
- 神経変性障害を和らげる(抗酸化作用)
- 炎症性疾患を緩和する(抗炎症作用)
- 薬物依存症の治療に役立つ(薬物依存治療)
他にもがん細胞や腫瘍を抑える効果(抗腫瘍作用)、精神病障害を和らげる効果(抗精神病作用)など様々な効果が謳われていますが、これからもっと研究が進めばより多くの効能が明らかになると考えられます。
CBDの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
アルコール使用障害とは
アルコール使用障害とは、飲酒をコントロールできなくなったり、アルコールに執着したり、問題を引き起こしても飲酒を続けるなど、アルコールの摂取が個人や周囲の人々に身体的、精神的、および社会的問題を引き起こす状態を意味します。アルコールから同じ効果を得るためにより多くの量を飲む必要があったり、急激に飲酒を減らしたり飲酒を止めると離脱症状が出る場合があります。アルコール使用障害には、アルコール依存症やアルコール中毒などがあります。
男性が2時間以内にアルコールを5杯以上、女性が2時間以内に4杯以上の飲酒をする場合が多く、このような過度の飲酒は重大な健康リスクを引き起こします。米国アルコール乱用・アルコール依存症研究所(NIAAA)は、「355ミリリットルのビール」、「148ミリリットルのワイン」、または「44ミリリットルのウォッカなど、アルコール度数が40%のお酒」を「1杯のアルコール」と定義しています。
Photo by Teanna Morgan on Unsplash
アルコール使用障害の症状
アルコール使用障害は以下のような症状が含まれます。
- 飲酒量を自分でコントロールできない。
- 飲酒量を減らしたいと考えているが上手くいかない。
- 飲酒やアルコールからの回復に時間がかかる。
- アルコールを飲みたいという強い渇望や衝動を感じる。
- アルコールを繰り返し飲酒し、仕事や学校、家庭での重要な役割を果たせない。
- 身体的、社会的、仕事上、または人間関係上の問題を引き起こしていると知りながらも飲酒を続けている。
- 社交や仕事、趣味の時間や機会を減らして飲酒する。
- 飲酒した状態で運転や水泳など危険な行動をする。
- アルコールに対する耐性ができ、アルコールの効果を感じるためにはより多くの量が必要になったり、同じ量を摂取しても効果が少ないと感じる。
- 飲酒を控えたり止めたりすると、吐き気、発汗、震えなどの離脱症状が現れたり、これらの症状を回避するために飲酒する。
アルコール中毒とは
アルコール中毒は、血中アルコール濃度が増加することで引き起こされまた。行動や気分が不安定になったり、動きが鈍くなったり、判断力が低下し、呂律が回らなくなったり、注意力や記憶力の支障がでることがあります。また、一定時間の記憶がない場合もあります。血中アルコール濃度が非常に高くなると、昏睡、永久的な脳損傷、または死に至ることもあります。
CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。
アルコール離脱症候群とは
アルコール離脱症候群は、アルコールの摂取が大量かつ長期間続いた後、急激にアルコール量を減らしたり中止すると発生することがあります。症状は数時間から4~5日後に発生し、発汗、心拍数の急激な上昇、手の震え、睡眠障害、吐き気、嘔吐、幻覚、不安、興奮、けいれんなどを引き起こします。重症になると仕事や社会活動ができなくなる場合があります。
CBDのアルコール使用に対する効果
CBDとアルコールを混合摂取した場合、具体的に何が起こるのかについてはまだ科学的に証明されていませんが、米国食品医薬品局(FDA)は、CBDとアルコールを混合するとより強い鎮静作用を引き起こすかもしれないと警告しています。しかし、ある研究では、混合して使用しても効果に変化がないという結果も示されているため、更なる調査が必要です。
現在までに行われた研究で下記のような効果が示唆されています。
- CBDとアルコールを同時に摂取することで血中アルコール濃度を減少させる。
- CBDの抗炎症作用により、アルコールによって引き起こされる体内の炎症だけでなく、脳と肝臓の損傷を軽減する。
- アルコールへの欲求を軽減する。
- アルコール離脱症状を軽減する。
Photo by Elsa Olofsson on Unsplash
アルコール使用障害におけるCBD治療の可能性
オーストラリア・シドニー大学とオーストラリアの地方保険課による調査が、「the Journal of Cannabis Research」に発表されました。この調査では、CBDが中毒を永続させる脳のネットワークに影響を与え、アルコール使用障害の症状をコントロールできる可能性が示唆されています。CBDは、顕著性、報酬、感情の起伏と調整、行動制御、抑制制御、作業記憶、自己監視などのプロセスに影響を与えることができ、これらのプロセスは、アルコールの欲求行動と非常に関連が高いため、CBDがアルコール使用障害の症状に対して有用であると示しています。これは、CBDが中脳皮質辺縁系、大脳辺縁系、および前頭線条体のシグナル伝達に作用し、プロセスを正常化する可能性があるためです。CBDがこのようなプロセスの正常化に役立つということは、アルコール使用障害だけでなく、薬物使用障害の治療にも役立つ可能性も考えられ、更なる研究が求められています。
まとめ
世界でも注目を集め、多くの研究が行われているカンナビノイド、特にカンナビジオール(CBD)は、酩酊感や中毒性がなく、安全に摂取できる成分として人気を集めています。さらにCBDは顕著な抗炎症作用や抗けいれん作用、制吐作用を示し、てんかん治療薬やガン治療における副作用の軽減薬としても既に開発されています。私たちの持つエンドカンナビノイド系に作用するカンナビノイドは、皮膚や脳、体内などあらゆる場所に存在し、睡眠や気分、記憶から生殖機能まで幅広い分野で機能のバランスを調整し保つ役割があります。そのため、カンナビノイドの可能性は未知数であり、様々な効能が示唆されています。
アルコールによる肝臓への損傷やアルコールの欲求を軽減する作用があるため、アルコール摂取を減らすことに悩んでいる人や、アルコールを控えなければならない人にとって、CBDは非常に有用な成分です。科学的にも、アルコール使用障害の症状緩和に有効であることが証明されつつあり、またアルコールを飲んだ後の不快な症状緩和にも役立ちますので、アルコールを飲む機会の多い方にはCBDを試してみる価値があります。
参考元:Journal of Cannabis Research、Marijuana Moment、Mayo Clinic、National Library of Medicine
日本発!エコフレンドリーなハイブリッドスタイルの新感覚トレーニング・ヨガマットが誕生!サスティナブル×アートが融合した次世代のヨガマットで、美しく健康的なカラダを目指しませんか?
ライフアクティベーションのヨガマット公式サイトはこちら