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妊娠すると、女性の体には大小さまざまな変化が起こり、胎児を育てるために必要な状態に変化します。その中でも、ホルモンの変化によって引き起こされる糖代謝異常である「妊娠糖尿病」は、日本でもアメリカでも約10%前後の割合で発症すると言われています。妊婦の10人に1人がかかる可能性のある妊娠糖尿病と、妊娠中に多くの女性が悩む睡眠障害は、どちらも女性の健康と生活の質に大きな影響を与えます。睡眠障害と2型糖尿病との関係は明らかになっていますが、睡眠障害と妊娠糖尿病との間に関連があるかどうかは明らかにされていません。今回、国際分泌学会雑誌の「Endocrine」で発表された研究では、睡眠障害と妊娠糖尿病の関係、そして睡眠障害の治療が妊娠糖尿病の発症を防げるかどうかを調査しました。
睡眠は私たちの健康にとって極めて重要であり、睡眠障害は睡眠パターンを乱し、疲労や日中の眠気などを引き起こす可能性があります。これらは私たちの健康にも影響を及ぼし、糖尿病、心臓病、肝臓の問題の原因となる可能性があります。
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妊娠糖尿病とは
通常、さまざまなホルモンが私たちの血糖値を正常に保つ役割を果たしていますが、妊娠するとホルモンの値が変化するため、血糖値を正常に保つことが難しくなります。これが原因で血糖値が上昇し、妊娠中に初めて「糖尿病」と診断される疾患が「妊娠糖尿病」と呼ばれます。高齢での出産、肥満、または家族に糖尿病歴のある妊婦は、発症リスクが高まります。妊娠糖尿病のスクリーニングは、通常、妊娠24週から28週の間に経口ブドウ糖負荷試験という検査を行います。ほとんどの場合、妊娠糖尿病には目立った兆候や症状は現れませんが、考えられる症状として、のどの渇きや頻尿が挙げられます。
妊娠糖尿病は母子ともに危険を引き起こす合併症など、妊娠中のリスクが高まります。ただし、血糖値は通常、出産後に正常なレベルに戻ります。しかし、妊娠糖尿病を発症した場合、2型糖尿病になるリスクが高まるため、出産後も定期的に検査を受ける必要があります。
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妊娠中の睡眠障害
妊娠中には下記のような睡眠障害が考えられます。
不眠症:
多くの妊婦が不眠症を経験していますが、妊娠が進むにつれて不眠症になる人が増え、最大で61%の妊婦が不眠症に悩んでいます。妊娠中の不眠症は、妊娠糖尿病、うつ病、子癇前症、胎児の成長の遅れ、早産、分娩延長、帝王切開、さらにはその他の精神的な問題など、さまざまな問題と関連しているとされています。
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睡眠に関連する呼吸困難:
妊娠中に最も一般的な睡眠に関連した呼吸の問題は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)または閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸症候群(OSAHS)です。妊娠中の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の一般的な兆候には、日中の疲労感、眠気、いびき、呼吸困難で目が覚めること、夜間の頻尿などが含まれます。妊娠中の閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、妊娠糖尿病、高血圧、子癇前症、早産、心臓疾患、うっ血性心不全、未熟児、新生児のアプガースコアの低下など、さまざまな合併症と関連しています。妊娠中に発生しやすいいびきでさえ、妊娠糖尿病、高血圧、未熟児などと関連しています。
むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群):
むずむず脚症候群は、足を動かしたいという不快な衝動を感じ、入眠や睡眠を妨げる症状です。ヘモグロビン値が低い場合や、むずむず脚症候群を発症した家族がいる場合、35歳以上などがむずむず脚症候群のリスク要因と考えられます。むずむず脚症候群は、妊娠糖尿病の発症リスクを高め、睡眠の質を低下させ、日中の機能に障害を引き起こし、眠気やうつ病、子癇前症(妊娠の合併症)、早産、未熟児など、妊娠に関連するさまざまな問題と関連しています。
ナルコレプシー(居眠り病)と他の睡眠障害:
ナルコレプシーは、予期せぬ制御できないほどの眠気に襲われる状態です。妊婦の場合、妊娠前の体格指数(BMI)が高かったり、妊娠中に過剰に体重が増加したりすると、ナルコレプシーまたは脱力発作を伴うナルコレプシーを発症するリスクが高まる可能性があります。脱力発作は、笑い、泣き、恐怖などの強い感情によって引き起こされることが多く、筋力が突然低下する症状です。
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睡眠障害と妊娠糖尿病との関係
今回の調査では、妊娠中の睡眠障害と妊娠糖尿病との関連性が示されました。身体全体で生じる炎症や、交感神経系の活発化など、体の「闘争・逃走」反応を制御する要因が関与しているようです。これに対処するには、妊婦がどのような睡眠を経験しているのかを主観的に追跡し、特に妊娠初期段階での睡眠パターンを客観的に測定することが必要です。このようにして、睡眠障害を早期に特定し、適切な治療が提供されれば、妊娠糖尿病や合併症の発生を減少させることができるかもしれません。また、最終的には全体的な公衆衛生の向上と妊婦の生活の質の向上に寄与する可能性があります。
まとめ
女性は妊娠すると体内のホルモンのバランスが乱れ、ホルモンによって制御されている血糖値を正常に維持することが難しくなります。そのため、妊娠中に血糖値が上昇し、「妊娠糖尿病」と診断されることがあります。妊娠糖尿病は合併症や難産のリスクを高めますが、通常、出産後に血糖値が正常に戻ります。ただし、2型糖尿病になるリスクが高まるため、定期的な検査が必要です。今回の研究では、妊娠糖尿病と睡眠障害との関連が示唆されました。不眠症、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、ナルコレプシーなど、妊娠中に発症しやすい睡眠障害を治療または対処することで、妊娠糖尿病のリスクを軽減することができるかもしれません。
妊娠すると、ホルモン分泌を含め体のさまざまな機能に変化が現れやすくなります。ただの寝不足や、妊娠したからやたらと眠たくなるのは正常なことだと思わずに、医師や専門家に相談することをおすすめします。早期に睡眠問題を解決すれば、妊娠糖尿病のリスクを軽減できる可能性があります。
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