英国の食品規制当局は、マフィンやコーヒーなど、小売店で販売されている製品に含まれているカンナビジオール(CBD)の推奨する安全な1日の服用量を大幅に削減すると発表しました。食品基準庁(FSA)とスコットランドの関係機関はガイダンスを更新し、健康な成人は食品からのCBD摂取量を1日当たり10㎎(濃度5%のCBDオイルで4~5滴相当)に制限するように推奨しました。これは、上限を1日当たり70㎎と設定していた2020年以前のガイダンスからの驚くべき大幅な減少で、当局によると、これは長期的なCBD摂取に伴う肝機能障害や甲状腺問題のリスクに関する最新のエビデンスに基づいていると主張しています。
CBDは大麻植物に由来する非精神活性化合物で、さまざまな製品に一般的に使用されています。今回の決定は、過剰なCBD摂取による長期的な悪影響のリスクに対応することを目的としています。FSAによると、CBDもアルコールなどと同様に、摂取量がリスクと関係していると強調しました。しかし、FSAのデータでも1日あたり10㎎を超えるCBDを摂取したからといって急性のリスクがあるわけではないことが分かっています。FSAは業界と協力して、有害なレベルのCBD量を含む製品が消費者の手に渡らないように対処する方針です。