Photo by Maciej Serafinowicz on Unsplash
まだまだ暑く、日差しが強い季節です。気温や湿度だけでなく、焼けつくような日差しもお肌の大敵ですね。地球温暖化が進み、オゾン層が薄くなった影響で、有害な紫外線が増えています。さまざまな日焼け止めや日焼け対策製品を使って日ごろから注意されていると思いますが、今日は先日発表されたカンナビノイドの紫外線に対する効果に関する2つの研究結果をご紹介したいと思います。
太陽光線
太陽の光には、紫外線(UV)、可視光線、赤外線(IR)などが含まれています。コンピューターやタブレット、スマホなどから発せられるブルーライトは、可視光線の一部です。どの光線も私たちの皮膚に影響を与えますが、その中でも最大の影響を与えるのは紫外線です。紫外線は、A波長紫外線(UVA)、B波長紫外線(UVB)、C波長紫外線(UVC)に分けられます。
CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。
紫外線の肌への影響
紫外線の一種であるC波長紫外線(UVC)は、地球の大気によって吸収されるため、私たちが地上で肌に受けるのはA波長紫外線(UVA)とB波長紫外線(UVB)のいずれかになりますが、太陽紫外線の90%以上はUVAです。UVAはエネルギーが低いものの、量が多く皮膚の奥深くまで到達します。肌のしわや光老化、日焼け、やけどの原因となり、過度に浴びると皮膚がんにつながります。UVBはエネルギーが高く、皮膚の最も外側の層にダメージを与えます。シミや日焼け、日光皮膚炎(ヒリヒリと赤く炎症や発熱)、水ぶくれの原因となり、DNA損傷や皮膚がんを引き起こす可能性があります。
カンナビノイド
カンナビノイドは、カンナビジオール(CBD)、カンナビゲロール(CBG)、Δ9-テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)など、カンナビス・サティバ(大麻植物)に含まれる化合物です。その中でもCBDは精神作用がなく、抗腫瘍効果や脳機能の改善、代謝の促進、疼痛緩和に役立つ特性を持っています。

Photo by Roberto Valdivia on Unsplash
CBDのUVAに対する効果
太陽紫外線の90%以上を占めるUVAは、皮膚の深部まで浸透し、酸化ストレスや皮膚構造の変化を引き起こし、光老化や皮膚がんの原因となります。UVAが生成する活性酸素種(ROS)は、炎症性サイトカインの生成を促進し、炎症を持続させるとともに、コラーゲンの分解を引き起こします。また、ROSは核DNAの切断や損傷、さらにはミトコンドリアDNAの変異をも引き起こします。これらは既に知られていることですが、長期的にUVAから肌を保護するフィルターが少ないため、抗酸化物質の光保護能力に関する研究が進められています。
米国皮膚科学会が発表した最新の研究報告によると、CBDは核エリスロイド2関連因子、ヘムオキシゲナーゼ1、およびペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマの活性を調整することで、抗炎症および抗酸化特性を発揮し、UVAによる損傷を軽減する可能性があると示唆されています。CBDは私たちの持つカンナビノイド受容体に影響を与え、炎症や酸化ストレス反応の基礎にある細胞シグナルを調整するため、CBDの光保護効果は有望だと言われています。今回の研究では、ナノ粒子にカプセル化されたCBDを使用し、UVAによる光老化マーカーに対するCBDの光保護作用を評価しました。
19人の参加者の臀部にナノCBDと非CBDクリームを1日2回、2週間塗布しました。その後、その部位に最大で3倍のUVA最小紅斑量を照射し、24時間後に皮膚の組織学、免疫組織化学、およびリアルタイムポリメラーゼ連鎖反応を調べるために組織を採取しました。
その結果、参加者の21%で、ナノCBDを塗布した皮膚の方が、クリームを塗布した皮膚よりも赤み(紅斑)が少ないことが判明しました。組織学的には、ナノCBDを塗布した皮膚では、クリームに比べてUVAによる表皮過形成が抑制されていました。免疫組織化学的分析では、ナノCBDを塗布した皮膚では、クリームと比較して細胞質や核内の染色が減少していました。
このことから、ナノCBDを塗布した皮膚は、UVAによって引き起こされる一般的な変異原性核DNA塩基損傷の形成を抑制し、UVAによる皮膚老化に関連するミトコンドリアDNAの変異を防ぐことができると判明しました。CBD成分を含む外用剤がUVから人間の皮膚を保護する可能性が示されました。
CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。
CBDのUVBに対する効果
UVBは皮膚の表面に影響を与え、シミ、日焼け、火傷、水ぶくれなどを引き起こし、皮膚がんの要因となる可能性があります。最近発表された光化学と光生物学の研究論文では、CBDだけでなく、他のカンナビノイドを低濃度で含むフルスペクトラムCBDのアントラージュ効果に加え、フルスペクトラムCBDに含まれる化合物の化学構造に基づき、光活性を持ち、UVによる損傷に対して有用であると考えられ、その効果が調べられました。マウスを使った実験では、マウスの背中にUVBを照射した後、フルスペクトラムCBDを5日間塗布した結果、表皮の肥厚と紅斑がCBDを塗布した部位で他と比べて少なく、コラーゲン繊維束も損傷が少なく豊富に見られました。CBDの吸収スペクトルはUVC-UVB光スペクトルに該当するため、光保護剤として機能し、UVCやUVB放射線と皮膚との相互作用を防ぐ可能性があります。さらに、CBDの抗酸化活性により、紫外線(UVR)に関連するフリーラジカル損傷が防止されます。
実験に使用したフルスペクトラムCBDには主にCBDが含まれており、その次にCBCが多く含まれています。その他のカンナビノイドは超低濃度で配合されています。フルスペクトラムCBDはUVB照射に対して保護効果を示し、試験管内では細菌や皮膚細胞の細胞死を防ぐ能力があり、マウスの皮膚をUVBによる損傷から保護しました。また、炎症を抑えることで、炎症性カスパーゼ複合体が優れた光保護剤であることも示されました。今回の研究で、フルスペクトラムCBDが炎症性皮膚疾患の治療に有望であることが明らかになりました。

まとめ
今回、CBD成分が皮膚に与える紫外線の影響に対する効果を調べた二つの研究結果から、CBDアイソレートはUVAに対して、フルスペクトラムCBDはUVBに対してそれぞれ皮膚を保護し、炎症や損傷を防ぐ機能があることが分かりました。特に、肌の深部まで到達するUVAを長期間防ぐ製品は不足しているため、CBD成分を配合した紫外線対策の製品開発が望まれます。ただし、研究はまだ初期段階であり、更なる研究が必要です。製品開発にはまだ時間がかかりそうですが、CBDを配合したローションやセラムなら、日焼け防止と皮膚の保護効果が期待できるかもしれません。お手元にある方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
参考元:Cleveland Clinic、Journal of the American Academy of Dermatology、Marijuana Moment、Photochemistry and Photobiology
日本発!エコフレンドリーなハイブリッドスタイルの新感覚トレーニング・ヨガマットが誕生!サスティナブル×アートが融合した次世代のヨガマットで、美しく健康的なカラダを目指しませんか?
ライフアクティベーションのヨガマット公式サイトはこちら