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Photo by freestocks on Unsplash

ズキズキ、シクシク、ガンガンなど様々な表現で表される「痛み」は、慢性化するとどんなに軽い症状であってもつらいものです。そして、私たちの精神状態が痛みの程度に影響を与えることは周知の事実です。先日、General Hospital Psychiatry誌に発表された、妊婦の精神状態が慢性的な痛みにどのような影響を与えるのかを調査した研究結果をご紹介したいと思います。

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女性の5人に1人が痛みに悩んでいる

世界の女性の約5人に1人が慢性的な痛みに苦しんでおり、女性の約9%がその痛みによって日常生活や仕事に支障をきたしているとの報告があります。この痛みは身体機能だけでなく精神的健康にも重大な影響を及ぼし、社会的な交流や仕事の生産性にまで影響を与える可能性があります。妊娠すると、頭痛、骨盤痛、筋肉や関節の痛みなどの特定の痛みが慢性的に悪化する場合があります。また、胎児の健康を考慮するために、効果的な痛み止めの使用も制限されてしまうため、痛み治療の選択肢が限られてしまいます。2019年に発表された研究結果によれば、妊娠中の3人に1人が、妊娠前または妊娠中に慢性化した痛みに悩んでいるとされています。

痛みは精神状態に影響をおよぼす

慢性的な痛みを抱える人は、さまざまな身体的・精神的な制限によって日常生活に制約を受けています。痛みのために体が思うように動かせない、日常活動が難しい、頭がうまく働かないなど、様々な困難に直面しています。このような日々の苦しみの中で、不安症やうつ病などの精神障害にかかるリスクは、健康な人の2~4倍も高くなると言われています。さらに、オピオイド鎮痛剤などの強力な痛み止めは中毒性があるため、知らず知らずのうちに薬物使用障害に苦しむことも少なくありません。

Photo by Anthony Tran on Unsplash

精神的問題を抱える妊婦が多くいる

妊娠するとホルモンの分泌に大きな変化が生じるため、精神的に不安定になりやすく、環境や身体的な変化によってストレスが増加します。北米では約14~23%、世界では約10~13%の妊婦が、出産後では約10~14%の女性が不安症やうつ病などの精神障害を発症しています。このような精神的な問題は母体の健康に悪影響を与え、合併症や死亡につながる可能性もあるため、妊娠中の精神的な問題はより深刻な懸念となります。

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女性の精神障害と慢性疼痛との関係についての研究は、これまであまり行われていませんでしたが、アメリカのミシガン大学のVanessa Kathleen Dalton医師率いるチームが、2008年から2021年までのデータを用いて調査を行いました。この研究では、慢性的な痛みを抱え、不安やうつ病と診断された女性と診断されていない女性、また妊娠の有無や段階などを比較・分析しています。

研究では、医療保険に登録している900万人以上の女性を対象に、2008年から2021年の間に妊娠し、出産した女性110万人以上、妊娠や出産をしなかった女性780万人以上のデータを分析しました。その結果、妊娠している女性は妊娠の段階に関係なく、筋肉や関節の痛み、そして骨盤痛を最も頻繁に経験することが示唆されました。特に、不安症やうつ病を患う妊婦は、他の妊婦と比較して慢性的な痛みのレベルが高いことが分かりました。

精神的な問題と痛みに悩む妊婦は増加傾向にある

妊娠中に不安症やうつ病を発症するケースが増加しており、深刻な問題となっています。現在30歳台の女性は、1990年代に彼女たちの母親が出産した時代よりも、妊娠中に精神障害を患う確率が50%以上も高いとされています。さらに、アメリカの14の州で調査された2008年から2017年の間に死亡した妊婦421人のうち、11%がメンタルヘルスが原因であったことが判明しています。敗血症や大量出血など、一般的に認識されている妊婦の死亡原因が減少している一方で、妊娠中の自殺による死亡件数は依然として高く、約20%を占めています。妊婦だけでなく、慢性的な痛みに悩む妊娠していない女性も自殺のリスクが高まり、慢性疼痛を抱える人の自殺率は一般人の2倍にもなっています。これらの問題に対して、適切なサポートや対策を講じる必要があることは明らかです。

Photo by Sasun Bughdaryan on Unsplash

今回の研究で、不安症やうつ病などの精神障害は、慢性的な痛みを悪化させることが判明しただけでなく、不安症やうつ病を患う妊婦の約半数が慢性的な痛みに悩んでいることが明らかになりました。また、慢性的な痛みに悩む妊婦の割合が比較的多いこと(28.2%)から、妊娠中でも安全な痛みの治療法や治療薬、ケアの提供が求められます。

まとめ

一般的に、慢性的な痛みに苦しむ人はうつ病などの精神的疾患を発症する可能性が高いことは知られていましたが、今回の研究により、精神的な疾患が痛みの感じ方を悪化させ、特に妊娠している女性に大きな影響を及ぼすことが分かりました。女性は生理や妊娠などで頻繁にホルモンの変化を経験します。これらの変化は精神状態にも影響を及ぼすため、日常生活でヨガ瞑想などのストレスを解消する方法を取り入れ、ストレスをできるだけ軽減し、定期的な運動や健康的な食事、ライフスタイルを心掛けてホルモンのバランスを整えることで、不安症やうつ病のリスクを軽減することが大切です。

出典:Vanessa K. Dalton, Andrea Pangori, Sawsan As-Sanie, Karen M. Tabb, Stephanie Hall, Anca Tilea, Amy Schroeder, Jennifer Burgess, Kara Zivin,
Trends in chronic pain conditions among delivering women with and without mood and anxiety disorders, General Hospital Psychiatry,
2023,
ISSN 0163-8343,
https://doi.org/10.1016/j.genhosppsych.2023.06.014.(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0163834323001111)

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