Photo by Angiola Harry on Unsplash
米国ミネソタ州での新しい研究によると、がん患者が医療用大麻を使用すると、がんに関連する症状が大幅に改善することが分かりました。しかし、高額な医療用大麻の費用が経済的に厳しい患者にとって負担となり、治療の継続が難しいという課題も指摘されています。この調査は、ミネソタ州の医療用大麻プログラムに登録している220人のがん患者を対象に行われ、回答者の大多数が痛み、不眠、ストレス(不安・うつ症状)の改善を実感していました。しかし、経済的に余裕のない患者は、高額な費用を理由に使用を中断したり、希望する量を摂取できなかったりする傾向がありました。研究者は、がん患者が平等に医療用大麻を利用できるよう、保険の適用などによる負担軽減の必要性を訴えています。
さらに、別の大規模研究では、慢性痛患者の約1万人を対象に、医療用大麻が痛みの軽減に効果的であることが確認されました。この研究では、医療用大麻の使用を開始した患者の約4人に1人が、他の鎮痛剤の使用量を減らしたと報告しています。また、米国がん研究所(NCI)によると、がん治療を受けている患者の20~40%が大麻製品を使用していることが分かりました。一方で、カンナビノイド(CBDやTHCなど)ががん細胞の増殖を抑える可能性も指摘されており、さらなる研究が期待されています。大麻の医療利用が拡大する中、がん患者の治療に役立てるためには、規制の緩和や適切な投与量の確立が今後の課題となっています。