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Photo by National Cancer Institute on Unsplash

アメリカ化学会が発表した研究では、さまざまな前立腺がん細胞においてカンナビジオール(CBD)ががん細胞の生存率や増殖能力を大幅に低下させ、ID01やAhRの発現も抑えることが示されました。

転移性去勢抵抗性前立腺がんは進行性の前立腺がんの一種で、このがんでは、ID01という酵素がトリプトファンを分解してキヌレニン(Kyn)という物質を生成し、これがAhRと呼ばれる受容体と結びつくことで、がんの進行に関わる経路が活性化します。特に転移性去勢抵抗性前立腺がんでは、このID01-Kyn-AhRの働きが異常に活性化します。

この研究では、1日15mg/kgのCBDを経口で30日間投与することで、転移性去勢抵抗性前立腺がん細胞が移植されたマウスのがんの進行が抑えられました。また、手術で腫瘍を取り除いた後も、追加で45日間CBDを投与することで、がんの局所的および遠隔再発が抑えられました。CBDで処理された腫瘍はID01の発現が低下し、血中のKyn濃度も大幅に減少しました。CBDは新しい治療法として、転移性去勢抵抗性前立腺がんの進行を抑える可能性があると期待されています。

ソース元:https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acsptsci.4c00448

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