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Photo by Sydney Sims on Unsplash

生理に関連した症状には、下腹や腰の痛み、頭痛、イライラ、情緒不安定、吐き気、下痢、眠気、倦怠感など、挙げればきりがないほどさまざまなものがあります。その重度も個々によって異なり、毎月、月経が訪れる時期になると憂鬱な気分になる女性がほとんどだと思います。欧米では、多くの女性がこれらの生理に関連した症状を軽減しようと、大麻植物成分であるカンナビノイドを使用しています。今まで月経随伴症状(MRS)とカンナビノイドの関係を調べた研究はありませんでしたが、今回、画期的な研究結果が発表されました。

月経随伴症状とCBDに関してはこちらの記事をご覧ください。⇒生理痛や気分のむらなどの月経随伴症状に効果的なCBDの可能性を探る – LIFE ACTIVATION

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多くの女性が大麻植物成分が月経随伴症状(MRS)を軽減できると期待し、使用していると報告していますが、これまでMRSに対するカンナビノイドの効果を調べる研究は行われていませんでした。そこで、経口カンナビジオール(CBD)アイソレートのMRS緩和効果を調べることを目的に米国の研究チームが非盲検試験を行いました。

公衆衛生上の重要性

この研究は、生理に関連する症状(MRS)に対するカンナビジオール(CBD)の潜在的な治療効果を調査した初の研究であり、その結果、CBDがMRSの軽減に有効である可能性が示唆されています。この結果を踏まえ、さらなるプラセボ対照研究が必要です。

月経のある女性の約75%が、生理痛や頭痛などの身体的症状と、イライラや抑うつ気分などの精神的症状の両方を含むさまざまな不快な症状(月経随伴症状:MRS)を経験しています。一般的には軽度の症状が大半ですが、5~8%の女性は中程度から重度の症状に苦しみ、最大20%が臨床的に重大な症状を抱えています。MRSの重症度と時期は月経周期を通じて変化し、多くの場合、月経直前がピークとなり、日常生活や精神的健康に重大な影響を与え、うつ病や不安症を悪化させる可能性があります。

多くの女性がMRSに悩んでいるにもかかわらず、効果的な治療法は限られています。軽度の症状にはライフスタイルの改善、市販薬、家庭療法などで対処できる場合もありますが、現在の治療法は主に身体症状に焦点を当てています。精神症状には副作用のある投薬治療やホルモン療法が用いられることが多く、効果が得られるのは患者の約60%にとどまっています。MRSが女性に与える影響と、包括的な治療法がないことを考慮すると、身体症状と精神症状の両方に対処する新たなアプローチが必要です。カンナビジオール(CBD)は、気分、痛み、炎症、不安に対する治療効果とその安全性により、MRSの代替治療法として有望であることから、この研究ではCBDソフトジェルの効果を調査し、これらの症状に苦しむ女性が実際に実行可能な解決策となるかどうかを確認しました。

参加者

この研究には、18歳未満や55歳以上の人、最近大麻を使用した人、妊活中の人、自殺未遂歴がある人、低体重や肥満の人、特定の疾患を患っている人などを除外した、通常の生理でMRSに悩む平均年齢20.5歳の女性33人が参加しました。参加者の一人はCBD摂取後に皮膚炎を起こしたため辞退しましたが、合計537人が初回スクリーニング基準を満たし、その後さらにスクリーニングを行い68人まで絞り、その中から最終的に33人の参加者が選ばれました。

Photo by Elsa Olofsson on Unsplash

研究に使用したCBD

参加者には、中鎖トリグリセリドオイルに20mgのヘンプ由来のCBDアイソレートを含むソフトジェルを提供しました。この製品は、現行規制に従ってCanopy Growth Corporationにより米国で製造されました。また、Micro Quality Labsによる第三者成分分析証明書には、20mgのCBDが含まれていること、テトラヒドロカンナビノール(THC)や他のカンナビノイド、汚染物質などが含まれていないことが記載されています。

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実験方法

生理に伴う症状に対する効果を調べるために、健康な女性が合計160mgまたは320mgのCBDアイソレートを1日朝晩2回に分けて摂取するように無作為に割り当てられました。参加者は、最初に症状が出てから5日間、割り当てられた用量を服用しました。実験期間は3ヶ月間で、参加者は毎月症状に関するアンケートに答えました。

実験結果

参加者のCBD摂取に関する遵守状況は良好で、1ヶ月目は5日間のうち平均4.4日間(87.88%)、2ヶ月目は4.6日間(90.91%)、3ヶ月目は4.35日間(87.27%)CBDを摂取したと報告しました。

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生理に関連する身体症状

月経症状アンケート(MRSQ)を使用した結果、参加者がCBD摂取中に月経症状の大幅な改善を経験したことが判明しました。CBDを3ヶ月間使用すると、MRSQスコアはベースラインの51.51から、1ヶ月目は45.04、2ヶ月目は41.03、3ヶ月目は41.87と大幅に減少しました。また、症状の重症度評価も実験開始前のベースライン2.69から、1ヶ月目は2.24、2ヶ月目は2.15、3ヶ月目は2.09と低下しました。これらの結果は、CBD摂取が時間の経過とともに月経に関連する身体症状の大幅な軽減に関与していることを示しています。

不安

不安度を表す不安スコアでは、実験開始前のベースライン8.60から、3ヶ月目には5.96まで不安が軽減したと報告されました。

ストレス

ストレス度を表すストレススコアでは、実験開始前のベースライン12.67から、3ヶ月目には8.61までストレスが軽減したと報告されました。

抑うつ

抑うつスコアでは、主な効果や変化は見られませんでした。

イライラ

気分のイライラや過敏反応に対するスコアでは、実験開始前のベースライン13.52から、3ヶ月目には11.59までイライラ感や過敏反応が軽減したと報告されました。

Photo by herbadea Berlin on Unsplash

まとめ

今回の研究では、CBDアイソレートが月経随伴症状(MRS)の緩和に有効である可能性を探りました。これまでの研究では、大麻成分がMRSに有益な影響を与えることが示唆されていましたが、CBDが各症状にどのような影響を及ぼすかを直接調査したのは今回が初めてです。

結果からは、CBDの3ヶ月間の使用がMRSの身体的症状、不安、ストレス、イライラなど、さまざまな症状の大幅な軽減につながったことがわかりました。特筆すべきは、異なる用量(160mgと320mg)の間で結果に差は見られず、最初の1カ月での改善が実験期間全体にわたって持続したことです。

この結果は、過去の研究で報告されたCBDのストレスや不安に対する利点と一致しており、腹部の膨満感や吐き気など、これまで調査されてこなかったMRSの身体的症状にも効果があることが示されました。また、低用量のCBD(160mg)でも不安やイライラを軽減できることが示されました。

過去の研究では、長期的な摂取が一般的でしたが、今回はMRSの突発的な性質を考慮し、症状が現れてから連続5日間という急性投与法を採用しました。これにより、MRSの身体的および精神的症状が最大5日間で大幅に軽減される可能性が示唆されました。

この有望な結果をもたらした今回の研究ですが、プラセボ対照などの追加研究が必要です。また、健康な女性だけでなく、月経不順の人や他のカンナビノイドとの併用、CBDの最適な投与方法なども検討する必要があります。

CBD製品は、安全で向精神作用がないため、安心して摂取できます。しかし、他の薬との相互作用の可能性があるため、慢性疾患や常備薬を使用している場合は、必ず専門家に相談してください。CBDの安全な使用により、月経関連の症状から解放されるだけでなく、数日間の摂取で効果があるというのは非常に喜ばしい結果です。

CBDの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。⇒CBDとは何か?効能から使用法まで話題のCBDを徹底解説 – LIFE ACTIVATION

月経前症候群(PMS)とCBDに関してはこちらの記事をご覧ください。⇒月経前の不安や気分のむらに対するCBDの効果と利点:PMS緩和に向けたCBDの可能性 – LIFE ACTIVATION

また、MRSの詳細に関してはこちらの記事をご覧ください。⇒生理痛や気分のむらなどの月経随伴症状に効果的なCBDの可能性を探る – LIFE ACTIVATION

参考元: Experimental and Clinical Psychopharmacology

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