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女性に訪れる毎月の現象、生理。多くの女性が生理痛や月経前症候群(PMS)の症状に悩まされていることでしょう。特に生理痛は、動くことも辛く、呼吸さえできなくなるほどの痛みに見舞われることがあります。その生理痛が主な症状とされる子宮内膜症という疾患をご存知でしょうか。この病気は、月経を迎える日本女性の約7~10%に影響を与えると言われており、特に卵巣機能が活発な20~30歳代の女性に多く見られます。CBDやTHCで知られる大麻草(カンナビス)はその鎮痛作用で、生理痛などにも効果があることが分かっています。また、子宮内膜症の痛みやその他の症状に対するカンナビス成分の効果に関する研究によれば、症状によって摂取方法を変えればその効能がより効果的になると示唆されています。
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子宮内膜症とは
子宮内膜症は、子宮内膜と似た組織が子宮外で育つことによって引き起こされる慢性炎症性の疾患です。この症状は、生理を持つ女性の5%から11%に影響し、世界中で何百万人もの人々に影響を与えています。通常、卵巣や卵管、骨盤内の組織に影響を及ぼし、子宮内膜と同様に成長して厚くなり、破壊されて出血するというサイクルを繰り返します。しかし、外側に位置するため、組織が体外に排出される方法はありません。子宮内膜症が卵巣に影響を及ぼす場合、卵巣にのう胞を形成することがあり、周囲の組織が炎症を起こし、最終的には骨盤内の組織や臓器がくっついてしまうリスクがあります。
子宮内膜症の症状
子宮内膜症の主な症状は骨盤痛で、生理痛と同じように月経期間に合わせて起こります。多くの女性が生理痛を経験しますが、子宮内膜症の人は、一般的な生理痛よりもはるかに強い痛みを感じることがよくあります。子宮内膜症の症状には、以下のようなものが挙げられます。
- 生理痛:月経前から始まり月経開始後数日間続くことのある下腹部や骨盤周辺の痛みや痙攣、腰痛。
- 性交中または性交後の痛み。
- 月経中に起こる排便時や排尿時の痛み。
- 過剰な月経量や月経と月経の間の出血。
- 不妊。
- 生理中の疲労、下痢、便秘、膨満感、吐き気。
これらの症状はしばしば不安やうつの症状とともに現れ、社会的、学業、職業、性的な側面で生活の質を著しく損なうことが多く、生産性の低下による経済的な影響も考えられます。
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子宮内膜症の原因
正確な原因はまだ解明されていませんが、専門家によると次のような事柄が関係していると示唆されています。
- 逆行性月経:子宮内膜細胞を含んだ月経血が卵管を通って骨盤腔に逆流する現象です。逆流した子宮内膜細胞が骨盤腔の臓器に付着して増殖すると考えられています。
- 体内のホルモンバランスが崩れる
- 免疫系の問題
- 帝王切開などの手術跡
- 遺伝
体内には広範な役割を果たすエンドカンナビノイドシステムが存在し、ホルモンの調整や免疫系のサポートなどを担当しています。新たな研究によれば、子宮内膜症の患者の一部では、このエンドカンナビノイドシステムが正常に機能せず、痛みの原因になる可能性が示唆されています。
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子宮内膜症の痛みとカンナビスの摂取方法との関係
Australian Natural Therapeutics GroupのChief Scientific OfficerであるJustin Sinclair氏率いる研究チームは、大麻が合法となったカナダで子宮内膜症に罹患している252人が使用したカンナビスのデータを元にしてカンナビスの摂取方法で効果の違いがあるかどうかを調べました。
252人の子宮内膜症患者の約3年間にわたる1万6千回以上のカンナビス使用データを分析した結果、吸入型カンナビス(プレロールやベイプなど)は、成分が直接肺から血液に入るため、即効性があり、数分以内に痛みを軽減する効果がありました。一方、気分や胃腸の症状に対しては、オイルやグミなどの経口摂取の方が有効でした。特に経口摂取されたカンナビスは、吐き気や膨満感などの胃腸系の症状に対して大きな効果を発揮しました。興味深いことに、年齢が上がるほど効果が増す傾向があり、これは薬やホルモンの変化に対する体の反応の違いが影響している可能性があります。吸入型の平均摂取量は平均9 mg/mLであるのに対し、経口型は1 mg/mLと少ない量で効果が見られました。このため、急激な痛みに対しては吸入型が適していますが、他の症状には経口摂取がより有益だと考えられます。局所用のバームなども痛みに対して効果的でしたが、データが不足しているため、さらなる研究が求められます。THCは吐き気や嘔吐の軽減に効果的である一方、CBDにも同様の効果がるだけでなく、抗炎症作用や抗酸化作用、消化器系の調整に役立つ可能性が示されています。
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子宮内膜症に対するCBDの効果
THCは、私たちのエンドカンナビノイドシステムを構成しているカンナビノイド受容体に直接結びつき影響を与えますが、CBDはカンナビノイド受容体以外に働きかけてエンドカンナビノイドシステムをサポートし効果を表すことが判明しています。エンドカンナビノイドシステムに影響を及ぼすエンドカンナビノイドが不足することで引き起こされるエンドカンナビノイド欠乏症は、子宮内膜症の人によく見られる併存症としても知られる過敏性腸症候群(IBS)などの原因だと考えられています。また、CBDはセロトニン受容体を調節し、抗不安効果や抗うつ効果をもたらすと考えられています。
CBDや他のカンナビノイドは、オイルに混ぜるか脂肪と共に摂取することで、吸収が向上し効果が長く持続することが分かっています。経口摂取されたカンナビノイドは血中濃度を安定させ、持続的な効果をもたらします。また、吸入とは異なり経口摂取は高濃度のCBDを取り入れることができ、これが気分や消化器系の症状の改善に大いに寄与している可能性があります。
まとめ
世界中で、多くの女性が子宮内膜症の痛みやそれに伴う症状を緩和する手段として、違法または合法な方法で大麻を使用していることが報告されています。さらに、合法なカナダでも、多くの子宮内膜症患者が大麻製品を利用しており、その効果は骨盤の痛み、消化器系の不調、精神的症状など、子宮内膜症に伴うさまざまな症状を緩和するのに有効であることが示唆されています。また、症状によって適切な摂取方法を選ぶことで、カンナビスの効能がより効果的になることも明らかになっています。急な痛みには吸入型(プレロールやベイプなど)が効果的であり、消化器系や不安といった精神的な症状には経口摂取の方がより効果的とされています。しかし、健康被害を防ぐためには、適切に品質管理および標準化されたカンナビス製品の開発が欠かせません。今後の研究開発がますます重要となります。
これらの研究やデータから、子宮内膜症の症状を和らげるためにCBDを含むカンナビノイド成分が役立つことが明らかになっています。CBDはPMSなどの月経に関連する症状にも効果があることが示唆されており、生理時のさまざまな症状に悩む方は、CBD製品を試してみてはいかがでしょうか。
出典:Sinclair J, Collett L, Abbott J, Pate DW, Sarris J, Armour M. Effects of cannabis ingestion on endometriosis-associated pelvic pain and related symptoms. PLoS One. 2021 Oct 26;16(10):e0258940. doi: 10.1371/journal.pone.0258940. PMID: 34699540; PMCID: PMC8547625.
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