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コロラド大学ボルダー校は、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)と協力し、アルコール検知器に似た大麻使用を検出するための信頼性の高い検知器の作成を試みています。アルコール検知器は長年使用されてきましたが、今回の研究で大麻の検出はアルコールよりも困難だと判明しました。研究者たちは、大麻常習者が大麻を使用して1時間後の息を調べても、使用していない日のベースライン値と大差がないことを突き止め、正確度の高い検知器の作成が非常に複雑で難しいものだと示しています。
今回の「概念実証」研究は呼気を介して大麻を検出するため、そして、検出可能の有無を判断するための基準を確立することを目的とした最初のステージとなります。THCはアルコールと異なり脂肪組織に残留するため、血中濃度の高さが酩酊状態と直結しているわけではありません。既に大麻検知器として警察などに製品を売り込む業者も出てきていますが、今回の研究で呼気によるTHC検知の難しさが浮き彫りとなり、既存製品の性能に疑問を投げかける結果となりました。研究チームは、これから更なる研究を続けることで、THCの化学的性質をより深く理解し、呼気中のTHCを検出する有効な方法を模索、実験し、高性能な検知器の開発へとつなげたいと考えています。
引用元:https://bizwest.com/2023/09/14/cu-nist-team-up-to-detect-cannabis-in-breath/#