Photo by Lucas Vasques on Unsplash
世界の医療大麻市場は大幅に成長すると予想されており、2027年までに22%の増加が見込まれています。この市場の推進力は、てんかん治療に用いられるEpidiolexというカンナビジオール経口溶液剤にあります。2023年末までに、大麻を成分とする処方薬の売り上げがおよそ11億1千万ドルに達すると見込まれ、Epidiolexが市場シェアの76%を占める見通しです。米国が大麻医薬品の売り上げでトップに立ち、今年だけでも8億ドル以上の売り上げが予測されています。欧州、特にドイツも大麻合法化に向けて進んでおり、市場での成長が期待されています。
さらに、大麻を活用した医薬品に関する臨床試験が急増しており、2010年から2022年までに650%も増加しました。これらの試験は、痛みの管理に焦点を当てるだけでなく、精神的健康障害、神経変性疾患、腫瘍性合併症、PTSD、てんかん、代謝障害、オピオイド関連障害など、多岐にわたる疾患に対する可能性を検証しています。興味深いことに、従来のTHCとCBDの組み合わせではなく、EpidiolexのようにCBD単独を用いる試験が増加しています。業界全体は着実に成長しており、ドイツでの開発と臨床試験が近づいていることから、大麻市場における大きな変革が予測されています。Oxford Cannabinoid Technologies、MGC Pharmaceuticals、Kanabo Groupなど多くの製薬会社が、大麻製薬の研究開発に積極的に取り組んでいます。