避妊薬で生理を止められるって本当?避妊薬の月経に対する効果とリスク
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女性用の避妊薬(ピル)は1960年代からありますが、日本で適用されるようになったのは1999年からです。この20年余りの間に医療科学が進み、より効果的で副作用の少ない薬が開発されています。また、女性の健康に対する知識やケア(フェムケア)が普及し、現代では避妊薬を避妊のためというよりも、PMS(月経前症候群)の不快な症状を緩和するために服用する人が多くいます。薬の種類にもよりますが、生理を数か月単位で止めるものや数年間止められるものもあります。生理が来るたびにPMSの症状が酷く辛い思いをする人にとっては、苦しみの原因となっている生理を止められるのは素晴らしいことだと思います。しかし、薬で数か月または数年間も月経を止めてしまっても私たち女性の体は大丈夫なのでしょうか。

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無月経避妊薬とは

エストロゲンとプロゲステンを含む複合避妊薬で、北米では月経を止める最も一般的な方法です。服用するスケジュールによって生理の回数が減ったり、全く来なくなったりします。無月経避妊薬以外の避妊薬でも無月経になることがありますが、その効果は不安定です。

無月経避妊薬の作用

どのように無月経避妊薬は私たちの体に作用するのでしょうか?通常、複合避妊薬は1パックにホルモンの入った活性ピル21個とホルモンの入っていないプラセボピルが7個入っているものが多いです。これは、3週間ホルモン入りピルを服用し、最後の4週目はプラセボを服用するということです。このプラセボピルを飲んでいる4週目は、普通なら少量の出血があるのですが、継続的にホルモン含有ピルまたは活性ピルを飲むと、4週目でも出血しなくなります。この活性ピル3週間、プラセボ1週間のスケジュールで服用するものを「長期的」、休止期間無しで活性ピルを飲み続けるものを「継続的」と呼びます。

生理は通常、ホルモン値の低下が合図となり、子宮内膜から血液と粘液が放出されることで発生します。生理が終盤に近付くとホルモン値が再び上昇し始めます。そのため、避妊薬によってホルモン値に変化がなくなれば、生理の始まりを指示する合図がないため、体は子宮内膜から血液と粘膜を放出しなくなります。それでも人によっては、軽い出血が起こることもありますが、これは「消退出血」と呼ばれ、通常の生理とは異なります。

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生理を避妊薬で止める危険性

実は、私たち女性に生理があることに生物学的な理由はありません。生理があるのは自然で、体の健康状態を表す指標にもなりますが、生理を止めることが不自然だと考える必要はありません。それに、すでにホルモン性避妊薬を服用している人が経験している「生理」は消退出血なので、事実上、生理は既に止まっている状態と言えます。

2014年に行われた研究レビューによると、避妊薬で生理を止めることに危険性は無いと示唆されました。長期的または継続的な避妊薬の使用で私たちの体が悪影響を受けるという研究結果はまだ見つかっていません。中には、女性が望む期間、生理を止めても大丈夫だと言う医師もいます。しかし、この無月経避妊薬の長期使用に関する正式な研究はまだ行われていないのが現状です。また、複合避妊薬は、脳卒中、血栓、肝臓腫瘍などのリスクを若干高める可能性があると示唆する専門家もいます。生理が来なければ、妊娠しても直ぐに分かりません。(避妊薬を服用しても妊娠することがあります。)

Photo by Reproductive Health Supplies Coalition on Unsplash

避妊薬(ピル)以外に生理を止める方法

生理を全く止めることは出来ませんが、頻度を減らすことは可能です。複合避妊薬で完全に生理を止めることに不安を感じる人は、複合避妊薬と下記のような他の方法とを併用しても良いでしょう。

  • ホルモン性子宮内避妊具(IUD): IUDは、長期的に行う避妊法で、医師が子宮内に避妊具を挿入します。プロゲステンの一種を継続的に体内に放出し、最長5年間はそのまま使用可能です。
  • 避妊用インプラント:プロゲステンのみで構成される細い棒を上腕の内側の皮下に埋め込みます。最長で3年間持続可能です。生理を完全に止める効果は低いですが、出血を和らげることが可能です。
  • デポプロベラ注射:メドロキシプロゲステロン酢酸デポ剤(DMPA)は、90日ごとに注射で投与される黄体ホルモンの一種で、長期的に使われます。体重の増加や骨量減少の可能性がリスクとして示唆されています。
  • 膣リング:複合避妊薬と同様に、長期的または継続的に使用することで、生理を遅らせたり止まらせたりすることができます。毒素性ショック症候群のリスクが若干上がる可能性があり、おりものや不快感、刺激を感じることがあります。
  • 避妊パッチ:避妊ピルと同様に、2つのホルモンを21日間服用し、7日間休みます。5センチほどの大きさのパッチを、腹部、下腹部、背中、または上腕部に貼ります。長期的なパッチの使用は、深部静脈血栓症(VTE)のリスクを高める可能性が示唆されています。

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生理を止める利点

生理の頻度を減らしたり、止めたりすることで様々な月経の症状に対処することができます。下記のような場合は、生理の頻度を減らす、または止めることを医師に相談すると良いかもしれません。

  • 身体的または精神的障害により、生理用ナプキンやタンポンを使用することが困難な場合
  • 子宮内膜症や貧血などの症状が月経によって悪化する場合
  • 生理前の7~10日間に乳房の圧痛、腹部の膨満感、気分の上下が激しいなどの症状がある場合
  • プラセボピルを服用している週に、頭痛やほかの月経の症状が現れる場合
  • 生理が重い、長引く、頻繁に起こる、痛みが強い場合
  • 出血性疾患による合併症のリスクがある場合
  • 生理に伴う片頭痛がある場合
  • 重要な試験、運動会や競技会、休暇、結婚式や新婚旅行など特別な日やイベントがある場合

まとめ

世界で活躍する女性が増えると共にフェムケア(膣ケア)や女性の健康と衛生に関して様々な研究や教育が行われるようになりました。女性の健康の中でも、毎月訪れる生理に悩む女性は多いと思います。特に出血が酷く、重いPMSの症状、痛みや気分の上下が激しすぎて日常生活に支障をきたすことも少なくありません。そのような場合は、速やかに医師や専門家に相談しましょう。上記のような様々な避妊薬が開発され、症状や必要に応じた方法で症状を和らげるだけでなく、生理そのものを止めてしまうことも可能です。生理を止めても体に支障が無いというのはとても嬉しいですが、長期間継続的に生理を止めることに関しては、まだ研究が行われていないため、医師の管理の元で、体調のチェックを受けながら服用しましょう。医師の中には、長期間におよび生理を止めるということに抵抗のある医師も多いので、医師の方からこれらの方法について説明が無い場合は、患者の方から使用の可能性について相談すると良いでしょう。また、避妊薬を服用していても妊娠する可能性がありますので、つわり、乳房の張り、異常な疲労感などがある場合は簡易妊娠検査を行うか、医師に相談してください。

参考元:healthlineMayo ClinicMedical News TodayWebMD

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