べイプ(電子タバコ)の副流煙は安全それとも危険?最新情報をご紹介
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Photo by Dushane white on Unsplash

タバコの健康への危険性は、タバコを吸う人や周りにいる人を含めてここ数年で明らかになり、世界的に喫煙に対する規制が年々厳しくなっています。カナダを含む北アメリカでは建物内や建物の周り数メートル以内で喫煙してはいけないと法律で決まっている地域もあります。世界的に喫煙に対する健康被害は判明していますが、タバコの代わりに市場に現れた電子タバコ(べイプ)は本当に安全なのでしょうか。今日は、ベイプの煙でも特に副流煙(ベイプを吸う人の周りにいる人が吸う受動喫煙)の安全性を最新の研究結果と共に検証してみたいと思います。

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ベイプとは

約15年前に市場に出て以来、ベイプは様々なフレーバーで北米では特に中学生と高校生の間で人気を博してきました。電子タバコを含む多くのベイプ器具が販売されており、それらの器具により生成されたエアロゾルを吸入しますが、タバコのようにタバコの葉を燃焼させる必要はありません。器具による加熱で液体が蒸気となり、それがエアロゾルに変化します。この蒸気にはニコチンや様々なフレーバーを加えることができます。ほとんどのベイプ器具は、電池からの電力を使って溶液を加熱し、それによって液体が蒸発し、その蒸気は凝縮されてエアロゾルになります。そのエアロゾルがマウスピースを通して肺へと吸い込まれます。

ベイプに使用する液体や物質

現在市場に出ているベイプ用の液体や物質には次のようなものがあります。

  • フレーバー付き
  • ニコチン入り
  • 液体
  • ワックス
  • ハーブ

液体では、ニコチンのみまたはニコチンに香料化合物を溶解したフレーバー付きなどがあります。この混合物は通常、プロピレングリコールまたはグリセロール(植物性グリセリン)が使用されています。

ニコチンが入った物質の場合、ニコチンのレベルは非常に低いものかタバコより多いものかの2種類に分かれます。

蒸気に含まれているもの

ベイプ器具が生成するエアロゾルには、数十にもおよぶ化学物質が含まれている可能性があります。通常溶液に含まれている成分はエアロゾルにも含まれており、次のような成分が含まれています。

  • グリセロール
  • フレーバー
  • プロピレングリコール
  • ニコチン
  • MCTオイル
  • ビタミンEアセテート

中でも、ジアセチル、グリセロール、ビタミンEアセテート、MCTオイルなどは一貫性と風味を改善するために使用されていますが、その安全性試験を経ていないため、成分表を確認してこれらの成分が含まれている製品は極力避けてください。

Photo by Rainier Ridao on Unsplash

ベイプ副流煙の危険性

タバコの副流煙を吸い込む二次喫煙の危険性は判明していますが、ベイプによる蒸気やエアロゾルの吸入が私たちの体にどのように影響するかについてはまだ研究されている過程で、専門家によると人々はそれらの危険性を過小評価している可能性があると主張しています。ロサンゼルスの南カリフォルニア大学の研究では、電子タバコからのエアロゾルへの曝露は若い成人、特に自分が喫煙しない人の間で、気管支炎の症状や息切れのリスク増加に関連していると発見されました。彼らによると、ベイプから生成されるエアロゾルは重金属と超微粒子を含んでおり、ベイプを吸わなくても周りの人が吸うことで同じようにそれらを吸入することになり、粒子は肺に入り肺組織に損傷を与える可能性があります。ニコチンに加えて、エアロゾルには鉛、ニッケル、亜鉛などの重金属、ベンゼンなどの発がん性物質、そしてジアセチルが含まれています。ジアセチルは、ポップコーン肺と呼ばれるベイプを使用する人に多く見られる症状に関係しています。

2021年の研究では、ベイプの使用によって周囲の微粒子の数が増加したことが分かりました。微粒子や肺の奥深くまで入ることのできる小さな粒子に肺が晒されると、心臓や肺の病気を悪化させ、早死にの原因となる可能性があります。2021年に行われたアメリカ政府の調査で、ベイプはアメリカの中学生と高校生の間で最も一般的に使用されたタバコ製品だと判明しました。また、2019年の調査によると、2015年から2017年の間に約4人に1人の学生がベイプ副流煙に曝露されていることが分かり、2018年にはその数が3人に1人の割合に増加したことが明らかになりました。ベイプはタバコの喫煙ほど有害ではないという一般的な認識がこのような高レベルの副流煙曝露に繋がるのだと示唆されています。

最初に人々がタバコを喫煙し始めた時も、体への影響はその数年後までわかりませんでした。それはベイプに関しても同じ事が言えるため、健康への影響が完全に理解されるまで待っていては手遅れかもしれないと主張する研究者もいます。すでにベイプの使用が呼吸器疾患と心血管疾患に関連していることを示唆する証拠があるため、これから研究がさらに進み、多くの結果が出ればベイプの使用と副流煙曝露の両方に因果関係があることが証明されるかもしれません。

ベイプを吸う人から離れていれば大丈夫?

上記のようなベイプエアロゾルの危険性は、ベイプを吸う人の近くにいる人だけに影響するとは限りません。2014年に行われた研究によると、同じ部屋にいる人がベイプを使用すると、喚起された室内であっても室内全体の空気に影響を与えることが分かっています。超微粒子は、ベイプエアロゾルから同じ空間にいる他の人の肺へと侵入することができます。

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ベイプ副流煙(二次喫煙)のリスクが最も高いのは?

ベイプ副流煙(二次喫煙)はタバコの副流煙と同様に周りにいるすべての人に影響をおよぼしますが、次のような人は特に注意が必要です。

乳幼児
乳幼児は体重が軽く、呼吸器系も発達過程であるため、ベイプが生成するエアロゾルは乳幼児に非常に高いリスクをもたらします。2017年の研究によると、たとえベイプエアロゾルの成分が低濃度であったとしても脳と肺の発達に影響を与える可能性が示唆されています。

妊娠中の人
妊娠中にニコチンに晒されることは危険だと以前から分かっていますが、これはベイプが生成するエアロゾルに含まれるにニコチンにも同様のことが言えます。2017年に行われた動物と人間を対象とした研究によると、胎児のニコチン曝露が次のような悪影響を与える可能性を発見しました。

  • 早産
  • 低出生体重
  • 死産
  • 肺と脳の発達障害
  • 乳幼児突然死症候群(SIDS)

肺疾患のある人
ベイプエアロゾル副流煙には、気道にある繊毛の機能を損なう可能性のある化学物質、ジアセチルなどの香料が含まれています。繊毛は、気道を粘液や汚れから守り、呼吸を可能にします。繊毛機能障害は、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの慢性肺疾患に関連しています。すでに、肺に何らかの疾患がある人にとって、ベイプエアロゾル副流煙への曝露は、喘息の発作を引き起こし、症状や状態を悪化させる原因となります。2018年に英国で行われた喘息調査に基づくと、喘息患者の14%がベイプを使用するかベイプの副流煙を吸うことにより喘息症状が引き起こされたと報告しています。

image: Freepik.com

三次喫煙も注意が必要

ベイプを吸っている人が息を吐くと、エアロゾルの成分は空気中に放出されるだけでなく、周りの表面にも付着します。これを三次喫煙と呼びます。エアロゾル成分によって汚染された表面に触れることで、ベイプに含まれている成分に晒される可能性があります。

ベイプを使用する人への注意

ベイプ利用者だけど周りの人への影響を心配しているという人は、周りの人を守るためにはあなたが禁煙することが一番確かだと自覚してください。それは、あなたの健康にも周りの健康にも最良の結果を出すことができます。しかし、タバコの禁煙と同様にベイプの禁煙も非常に難しいため、まだやめられないけど周りへのリスクを少しでも軽減したいという人は次のような方法を試してみてはいかがでしょうか。

外で喫煙する
ベイプを使用するときは、屋外で吸うようにして、家の中や車の中で吸わないように心がけます。これにより、室内の空気と表面に有害な成分が含まれないため、他の人がそれらを吸い込んだり触ったりすることがありません。

子供や高リスクの人のいるところでベイプを喫煙しない
乳幼児、妊娠中の人、アレルギーや肺が弱い、肺疾患がある人はベイプエアロゾルの二次喫煙による悪影響リスクが高くなります。

フレーバー付きのベイプリキッドは避ける
ベイプリキッドにフレーバーを加えるために使用する化学物質は、ベイプを吸う人に深刻で永続的な肺損傷を引き起こす原因と考えられています。これらの化学物質は副流煙にも含まれています。

低ニコチンまたはニコチン無しのベイプ製品を使う
ニコチン量は少なければ少ないほど健康への悪影響が少なくなります。従来のタバコをやめる目的でベイプを使用している場合は、ニコチンの含有量を減らしてみてください。ニコチンを完全にカットすることができれば、あなたの周りの人へのニコチン関連の影響を最小限に抑えることができます。

低温度で電力消費量の少ないベイプ器具を使用する
ベイプが生成するエアロゾルに含まれる化学物資は、ベイプ器具のタイプ、電力消費量、加熱温度などに影響されます。ベイプリキッドに含まれている成分を加熱すると、ホルムアルデヒドなどの新たな化学物質が生成される可能性があるだけでなく、加熱コイルからの重金属やそのほかの汚染物質もエアロゾルに含まれることがあります。高電力や高温加熱は、より多くの有害な化学物質を生成する可能性があります。

ニコチン VS CBD

ニコチンを使った電子タバコ(ベイプ)とCBDベイプとでは何が違うのでしょうか。もちろん、ニコチンとCBDという主要成分の違いはありますが、CBDのベイプ用リキッドなどにはCBDアイソレート、カンナビス濃縮物または抽出物、液体粉砕物、CO2オイルなどが含まれていますが、CO2オイルなどは、ニコチンベースの電子タバコのように一貫性を向上させるために他の成分を追加する必要がありません。また、CBDには様々な健康への利点がありますが、ニコチンにはそのような利点はありません。ただし、CBDベイプ製品であっても、メーカーやブランドによっては危険な成分を含む製品もありますので、製品ラベルをよく確認し、ジアセチル、グリセロール(植物性グリセリン)、ビタミンEアセテート、MCTオイルを含む製品は避けるようにしましょう。また、経口摂取や皮膚に塗布できるCBDオイルをそのままベイプペンで使用するのは避けてください。CBDオイルに含まれるMCTオイルは、吸入すると深刻な肺疾患を引き起こす原因となる可能性があります。CBDティンクチャーにもMCTオイルを使用しているものがあるため注意が必要です。

まとめ

従来のタバコの受動喫煙と同様にベイプでの副流煙も私たちの健康に悪影響を及ぼすことが最新の研究で示唆されるようになりました。ベイプ吸引そのものの健康被害の研究は現在行われている最中で、二次喫煙に関してはまだまだ研究が進められる必要がありますが、専門家たちはすでに警鐘を鳴らし始めました。ベイプエアロゾルに含まれる化学物質は肺の奥深くに侵入できるため、乳幼児、妊娠中の人や肺疾患のある人や肺の弱い人は特に注意が必要です。ベイプはタバコより安全だという認識が一般的ですが、ニコチンベースのベイプにはニコチンだけでなく多くの有害物質を含みます。家族がタバコを禁煙したくて電子タバコを使用している場合は、ニコチンベースのベイプよりも安全なCBDベイプにしたり、家や車の中で吸うのではなく、屋外で吸ってもらうようにしましょう。家に誰もいないからと言って家の中で吸えば、エアロゾルに含まれている成分が机や家具などの表面に付着し、それに接触することで体内に取り込まれる可能性もあります(三次喫煙)。

会社や学校などベイプを使用する人が周りにいる場合は、なるべくベイプ使用中はそばに近寄らない、別の部屋へ移動する、屋外で吸うように頼むなど、副流煙に接触しないように心がけましょう。

LIFE ACTIVATIONでは、お家で気軽にできるヨガやエクササイズの動画を配信しています。→動画チャンネルはこちらからどうぞ。

参考元:American Heart AssociationCNETGovernment of CanadahealthlineThe Foggy Forest

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