飲み会や仕事の付き合いで飲みすぎた時に起こる翌日の二日酔いを防ぐ方法
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Photo by Fred Moon on Unsplash

ひたすらビールを飲み続ける人、色んなカクテルやアルコールを飲む人など飲み方は様々ですが、アルコールを飲むと気分が高揚し、気持ちが大きくなったり、楽しさが倍増したり、その日にあった嫌な事などを忘れさせてくれたりすることも多々あります。飲み会や仕事の付き合い、年末年始には忘年会や新年会などお酒を飲む機会が大きく増えます。飲んでいる時は楽しいけれど、翌日の二日酔いに悩まされる人も多いのではないでしょうか。飲む機会が増えるこの時期、少しでも二日酔いを軽減するまたは防ぐ方法をご紹介します。

アルコールの影響

アルコールを飲むと私たちの身体に次のような変化が現れます。

脳への影響
アルコールを一口飲んだ30秒後には、アルコールは私たちの脳内を駆け巡っています。そして、脳細胞が情報伝達のために使う化学物質とその経路を遅くします。そのため、気分を変え、呂律が回らなくなり、視界がぼやけ、衝動的に行動したり、反射神経を鈍らせ、身体のバランスを保つのが困難になります。また、明確に考えることが困難になり、長期記憶に物事を保存することが難しくなるため、後から出来事を思い出そうとしても思い出せないことがあります。

睡眠への影響
アルコールが脳の働きを遅らせるため、眠気を感じ眠りにつきやすくなります。しかし、アルコールで「よく眠る」ことは出来ません。アルコールを摂取した身体は、夜通しアルコール分を体内で処理し、アルコールの効果が切れると眠りから覚醒します。そのため「質の良い睡眠」であるREM睡眠を得ることができません。また、アルコールを摂取して眠ると、とても鮮やかな悪夢を見る可能性が高くなるだけでなく、夜中にお手洗いに行く回数も増えます。

頻尿
お酒を飲み始めると、トイレへ行く回数が増える人が多くいると思います。脳は通常、腎臓へ尿を作り過ぎないように指示するホルモンを分泌しています。しかし、アルコールで脳の伝達機能が遅れるせいで、このホルモンの分泌が制御され、腎臓が尿を生成し続けるために頻繁にトイレへ行かなければならなくなります。

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体温変化
アルコールを飲むと血管が広がり皮膚への血流を増幅させるため、顔が赤くなり熱く感じます。しかし、それは一時的なものです。血流の増加からくる熱は直ぐに体外へと放出され、体温が下がります。

身体への悪影響

長期間または一度に大量のアルコールを摂取すると、次のような悪影響を身体に及ぼす可能性があります。

脳:
長期間にわたり大量のアルコールを摂取すると、脳の形や機能が変化します。脳細胞が小さくなり、最終的には脳が縮小します。そのため、思考、学習、記憶などの脳力が減退します。また、体温調整や動作を制御することも難しくなります。

心臓:
アルコールを一度に大量摂取すると、心臓のリズムを安定させる電気信号を混乱させる可能性があります。また、長期間アルコールを摂取すると、古い輪ゴムのように心筋が伸びて垂れてしまい、血液を十分に送り出すことができず、心筋症、不整脈、脳卒中、高血圧などを含む身体のあらゆる部分に悪影響を与えます。

すい臓:
アルコールはすい臓に有毒物質を生成させるため、最終的には膵炎やすい臓がんの原因となる可能性があります。また、すい臓は腸が食べ物を消化するのを助けるインスリンやその他の化学物質を生成します。アルコールの長期摂取は、すい臓のインスリン生成機能に支障をきたすため、糖尿病になる可能性が高くなります。

胃腸:
アルコールは、胃の内壁を刺激し消化液を分泌させます。そのため胃の内部に胃酸とアルコールが溜まると、吐き気を催し、嘔吐する可能性があります。アルコールの長期摂取は、痛みを伴う胃潰瘍の原因となります。また、常に胃酸の量が多くなるため、空腹を感じず、十分な栄養素を摂取しなくなります。小腸や大腸も胃と同様に刺激されるため、食べ物が消化されるスピードが変わります。そのため、アルコールを大量に飲むと、下痢や胸やけを起こしやすくなります。

Photo by Dmitry Dreyer on Unsplash

肝臓:
アルコールは、肝臓内で処理され、この処理にはアルコールの毒素が多く含まれます。アルコールを長期摂取すると、肝臓に脂肪が溜まり、分厚く繊維質な組織を蓄積します。それにより、血流が制限されるため、肝細胞に必要な成分を取り込むことが不可能になり肝細胞が死んで、それが傷跡となり機能しなくなります。これは肝硬変や肝がんの原因となります。

免疫系:
飲み過ぎると白血球が生成されないため免疫力が低下し、身体が病気にかかりやすくなります。アルコールを一度に大量摂取した時は、酔い始めてから最大24時間は身体の免疫力が低下し、感染症などにかかりやすい状態になっています。アルコールを長期摂取している人は、肺炎や結核などの病気にかかる傾向があります。

ホルモンバランス:
アルコールは、ホルモンバランスを乱します。そのため、女性は生理不順などで妊娠しにくくなる可能性があり、男性は勃起不全、精子数の減少、睾丸収縮などの可能性があります。

骨と筋肉:
アルコールは、身体が新たに骨を作るホルモンにも影響するため、体内のカルシウム値が下がり、骨粗しょう症になる可能性が高くなります。また、筋肉への血流を制限するため、筋肉成長に欠かせないタンパク質を取り込むことができず、筋肉が痩せ、筋力低下に繋がります。

がん:
現在までの研究で、アルコールは次のようながんを引き起こす可能性があることが報告されています。

  • 口腔がん、喉頭がん、咽頭がんを含む頭頚部のがん
  • 食道がん、特に食道扁平上皮がん
  • 肝臓がん
  • 乳がん(1日1杯のアルコールを摂取する女性は、全く飲まない女性よりも乳がんの発症率が5~9%高くなるという研究結果が出ています。)
  • 結腸直腸がん

二日酔いとは

二日酔いには、飲んだ日の翌日に経験する、頭痛、倦怠感、口渇感、めまい、吐き気、食欲不振などの症状があります。アルコールは、身体を脱水状態にし、身体と脳の血管を誇張させるため、頭痛を引き起こします。また、身体がアルコールによる胃酸と毒素を排出しようとして、吐き気を催したり嘔吐します。肝臓は、アルコール処理で忙しいため、血液中に十分な糖分を分泌することができず、倦怠感と震えなどを引き起こします。

二日酔いを軽減・防止する方法

二日酔いを防ぐまたは少なくとも大幅に軽減する、客観的な研究データに基づく方法をご紹介します。

アルコール同族体が多く含まれている飲み物は避ける
エタノールはアルコール飲料の主な有効成分ですが、異なる同族体も含まれています。例えば、糖を使って発酵する酵母がエタノールを生成すると、同族体も一緒に生成されます。その同族体は、メタノール、イソペンタノール、アセトンを含む有毒化学物質です。同族体値が高いアルコール飲料は、二日酔いの頻度と強度を高めるようです。研究では、一般的な同族体であるメタノールが二日酔いの症状と大きく関係していることを示唆しています。

同族体を多く含む飲み物には、ウイスキー、コニャック、テキーラなどがあります。特にバーボンウイスキーは同族体を非常に多く含んでいます。しかし、ウォッカ、ジン、ラム酒などの無色の飲み物は、同族体値が低く、特にウォッカには同族体がほとんど含まれていません。ウォッカとウイスキーを使った研究では、ウイスキーを飲んだ人の方が二日酔いの頻度と強度の両方でウォッカを飲んだ人よりも大きく上回っていました。

空腹でアルコールを飲まない
アルコールを摂取する前に、パスタやご飯などの炭水化物や脂肪分を含めた食事をしましょう。食べ物が胃に入っていることで、アルコール分が体内に吸収されるのを遅らせることができます。

Photo by Damir Spanic on Unsplash

水分を多く摂取する
アルコールには利尿作用があるため、アルコールは脱水症状の一因となる可能性があります。脱水症状が二日酔いの主な原因とは考えられませんが、のどの渇き、頭痛、倦怠感、口渇などの症状を引き起こす可能性があります。脱水症状は、十分な水分補給をすれば回避することが可能です。ルールとして覚えておきたいのは、アルコール飲料1杯を飲んだあとは次のアルコール飲料を飲む前にお水またはノンアルコールの非炭酸飲料を1杯飲むことです。炭酸飲料は、アルコール分を体内に吸収する速度を加速するので注意しましょう。また、お酒を飲んだ日は就寝前に最低でも大きなコップ1杯の水を飲みます。枕元にコップに入った水を用意しておき、睡眠途中で目が覚めたら水を飲むようにしましょう。

よく眠る
睡眠不足が二日酔いの症状全てを引き起こすわけではありませんが、二日酔いに伴う倦怠感や神経過敏の一因となる可能性があります。大量にお酒を飲んだ日は、十分な睡眠をとることで身体を回復させることが可能です。ただ、アルコールは睡眠を妨げる作用があるため、翌日は遅くまで寝坊しても大丈夫なように予定を組みましょう。

ボリュームのある朝食をたっぷり食べる
二日酔いは、血液内の糖分が少なくなる低血糖と関連していることがあります。また、低血糖症の人には、より重い症状が現れる可能性があります。低血糖が二日酔いの主な原因というわけではありませんが、倦怠感や頭痛などの症状の原因となる可能性があります。アルコールを飲んだ夜の夜食や翌朝の朝食にボリュームのある栄養価の高い食事をとることは、血糖値の維持に役立つ可能性があります。

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サプリメントを利用する
研究データによると、二日酔いの多くの症状は軽度の炎症によって引き起こされると示唆しています。実際に、抗炎症薬の中には二日酔いに対してとても効果的なものがあることが分かっています。また、多くの植物ベースの食品や漢方・ハーブなども炎症を軽減し二日酔いを防ぐのに役立ちます。二日酔いに効くという言われているサプリメントには、紅参、ショウガ、ウチワサボテンなどがあります。ある研究では、ウチワサボテンの抽出液をアルコール摂取の5時間前に飲んだところ、酷い二日酔いのリスクが62%軽減したという結果が出ています。

迎え酒をする
お酒を飲んだ翌日に別のアルコール飲料を飲むというのは逆説的で、その効果は証明されていませんが、すこし興味深い科学に基づいています。簡単に言えば、さらにアルコールを飲むことで同族体であるメタノールの代謝に効果を与えると考えられています。アルコールを摂取すると、身体はメタノールを非常に有毒な物質、ホルムアルデヒドに変換します。このホルムアルデヒドは多くの二日酔いの症状の原因だと考えられています。しかし、大量に飲酒した翌朝にアルコールを摂取すると、この変換プロセスが阻害され、ホルムアルデヒドの生成を制御できる可能性があります。メタノールは、呼吸と尿から無害に身体から排出されるため、メタノール中毒治療にエタノールがよく使われます。しかし、二日酔いの症状が現れるのを単に遅らせるだけなので、治療法として迎え酒はあまりお勧めできません。また、迎え酒は、アルコール依存症と関連しており、あなたの健康をさらに危険にさらす可能性があります。

アルコール摂取は適度にするか、全く飲まない
二日酔いの強度は、アルコールの摂取量と比例して酷くなります。このため、二日酔いを防ぐ最善の方法は、アルコールを飲む量をほどほどにするか全く飲まないことです。二日酔いを起こすアルコール摂取量は人によって異なりますが、1~2杯で二日酔いを起こす人もいますし、反対に約23%の人は飲酒量に関係なく全く二日酔いを経験しないようです。自分が翌日に苦しむことなく飲める量を分かっている人は、その摂取量内で収めるようにしましょう。飲める量が分からない人は、注意して少しずつ飲みましょう。

まとめ

アルコールは、飲み過ぎたり長期間にわたり毎日のように摂取していると身体に様々な影響があることが分かりました。それでもアルコールを飲まなければならない時や、飲んでパーッと騒ぎたい時などは、しっかり食事をし、十分に水分補給して翌日に二日酔いにならないように気をつけましょう。年末年始はアルコールを飲む機会が増えますが、医師によると二日酔いの有無に関係なく、最低でも48時間は断酒をして身体に回復する時間を与えることが大切だと言います。皆さんも、上記の方法でなるべく二日酔いの症状を抑えれば、飲んでいる間の楽しみだけでなくその後も心身共に楽に過ごせるのではないでしょうか。

参考元:HealthlineNational Institute on Alcohol Abuse and AlcoholismUnited Kingdom National Health ServiceWebMD

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